年明けから一週間経つ。
一日中ぐうたらして、本を読んだりお菓子を食べたりと、好き勝手に過ごしたお正月であった。体脂肪は増えたが、体重はほとんど変わっていない。幸い、そういう体質なのだ。
「今年のおせちはよかったな」
このところ某企業のおせちを頼んでいたが、さすがに6年続くと飽きる。今年は某料亭に変えてみたら、家族全員が満足した。

食べる前に一応写真を撮る。あとは家族一斉に箸を振りかぶり、「いただきまーす」の合図とともに目当ての料理をかっさらう。
「おいしい、おいしい」
「それナニ?」
「知らない。何かの魚じゃない?」
「そういえば、お品書きがあったよね」
「確認しよう」
重箱のフタとともに、床に置かれたままのメニューを拾い上げる。
「むむむ……」
「なによ」
「漢字ばっかりで読めない……」

ところどころに平仮名やカタカナもあるが、8割ぐらいは漢字だ。料理人は漢字検定の達人なのかもしれない。
「調べよう」
スマホを片手に、漢字を検索する。
「河豚の龍皮巻き」は「ふぐのりゅうひまき」と読むらしい。
しかし、食べてしまったので写真はなかった。
「鱈場蟹奉書巻き」は「たらばがにほうしょまき」で、カニの風味が味わえる逸品であった。

「渋皮栗の百合根金団」は「しぶかわぐりのゆりねきんとん」で、ビジュアルも甘さも文句なし。金箔で「寿」と書かれているのは御多福豆である。

魚のつく漢字も多い。
「鰊昆布巻き」は「にしんこぶまき」。

「毛鹿鱶鰭姿煮」は「もうかふかひれすがたに」で、お重の中で一番の目玉であった。

「神饌の鮑磯焼き」は「しんせんのあわびいそやき」だ。
「ずわい蟹海鼠腸和え」には難儀した。どこで区切れているのかを考えると、やはり「ずわいがに」であろう。
海鼠は「なまこ」と読むらしい。栄養価の高い美容食品と書かれていたので、今後は積極的にトライしてみたい。残念ながら食べてしまって画像はない。
特に難解だったのが「出世芽慈姑」である。
「これは魚じゃないみたい」
「野菜かな」
予想通り。「慈姑」は「くわい」と読むとわかった。

今日は1月8日。松の内を過ぎたので、玄関の正月飾りを片づけた。
晴れの日が続き、穏やかな年明けを迎えられたことに感謝をする。
教養を高められる一年になるかも?
エッセイ・随筆ランキング
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
一日中ぐうたらして、本を読んだりお菓子を食べたりと、好き勝手に過ごしたお正月であった。体脂肪は増えたが、体重はほとんど変わっていない。幸い、そういう体質なのだ。
「今年のおせちはよかったな」
このところ某企業のおせちを頼んでいたが、さすがに6年続くと飽きる。今年は某料亭に変えてみたら、家族全員が満足した。

食べる前に一応写真を撮る。あとは家族一斉に箸を振りかぶり、「いただきまーす」の合図とともに目当ての料理をかっさらう。
「おいしい、おいしい」
「それナニ?」
「知らない。何かの魚じゃない?」
「そういえば、お品書きがあったよね」
「確認しよう」
重箱のフタとともに、床に置かれたままのメニューを拾い上げる。
「むむむ……」
「なによ」
「漢字ばっかりで読めない……」

ところどころに平仮名やカタカナもあるが、8割ぐらいは漢字だ。料理人は漢字検定の達人なのかもしれない。
「調べよう」
スマホを片手に、漢字を検索する。
「河豚の龍皮巻き」は「ふぐのりゅうひまき」と読むらしい。
しかし、食べてしまったので写真はなかった。
「鱈場蟹奉書巻き」は「たらばがにほうしょまき」で、カニの風味が味わえる逸品であった。

「渋皮栗の百合根金団」は「しぶかわぐりのゆりねきんとん」で、ビジュアルも甘さも文句なし。金箔で「寿」と書かれているのは御多福豆である。

魚のつく漢字も多い。
「鰊昆布巻き」は「にしんこぶまき」。

「毛鹿鱶鰭姿煮」は「もうかふかひれすがたに」で、お重の中で一番の目玉であった。

「神饌の鮑磯焼き」は「しんせんのあわびいそやき」だ。
「ずわい蟹海鼠腸和え」には難儀した。どこで区切れているのかを考えると、やはり「ずわいがに」であろう。
海鼠は「なまこ」と読むらしい。栄養価の高い美容食品と書かれていたので、今後は積極的にトライしてみたい。残念ながら食べてしまって画像はない。
特に難解だったのが「出世芽慈姑」である。
「これは魚じゃないみたい」
「野菜かな」
予想通り。「慈姑」は「くわい」と読むとわかった。

今日は1月8日。松の内を過ぎたので、玄関の正月飾りを片づけた。
晴れの日が続き、穏やかな年明けを迎えられたことに感謝をする。
教養を高められる一年になるかも?

↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)