これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

もしもしカメよ

2024年07月07日 16時59分14秒 | エッセイ
 夕食が終わり、夫が食器を洗い始めたときだった。
 黒い虫が部屋のどこかから飛んできて、キッチンの白い壁にとまった。
「うわ!」
 まさかG? ブロ友のZUYAさんに教わったG対策が奏功し、数年に一度ぐらいのペースでしか見なくなったとはいえ、その一度かと身構える。しかし長い触角はなかった。
「カメムシだ」
 決してカメムシが好きなわけではないが、「ずっとマシ」と思いホッとする。どうにかして退治しなくてはならないけれど、何でも力で解決しようとする夫に任せるわけにいかない。カメムシは身の危険を感じると臭い匂いを放つというので、ここは穏便に。
「ビニール袋があれば取れるよ」
 タイムリーに娘が駆除係を申し出た。手際よくカメムシの背後からビニール袋をかぶせ、ビニールの上から虫の体をつついて、袋の中に落とした。わずか2分ほどで、カメは白い壁からいなくなる。
「外に逃がしてくる」
「ありがと~!」
 かくして無益な殺傷をせず、悪臭に困ることもなく、カメ対応ができたことに安堵した。おそらく洗濯物にへばりつき、部屋の中に取り込まれたのであろう。今年はカメムシが大量に発生していると聞くので、何とかしなくては。
 東京23区といっても、我が家は緑の多い練馬区にあり、庭にも3本の木が生い茂っている。カメムシにとっては居心地のよい空間なのではと察する。



「これだ」
 探してみたら、カメムシ忌避剤なるものが売られていた。



 雨に濡らさぬよう、洗濯物を干す場所に吊るせば、周囲1mの範囲で効果が期待できるらしい。
 ベランダの庇の内側にセットして、そもそもカメムシを室内に入れない工夫をすればよい。



 カメムシは白い洗濯物を好む傾向があるとも聞く。取り込むときは、タオルやブラウスを集中的にチェックし、忌避剤に鈍感なカメがくっついていないかも確認すべきであろう。
 以来、部屋の中では見ていない。この調子で平穏に過ごせることを願う。
 昨日の雷雨はすさまじかった。忌避剤が濡れると効き目がなくなることを忘れ、うっかりベランダに出したままであった。帰宅後に思い出し、触ったら乾いていたので、濡れなかったことにホッとする。
 夏は台風のシーズンだ。
 今度こそ、ぼんやりして撤収を忘れないようにしよう。
 台風一過で窓を開け、外を確認したら、忌避剤が飛ばされていたなんて悲しすぎる……。

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コメント (8)
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