恒例となっている今年の漢字は「戦」であった。
「わかるわかる。一日も早く、ウクライナに平和が来てほしいわぁ」
不毛な戦いが終わることを願ってやまない。
では、私にとっての今年の漢字は何だろうと考えてみた。
「うーん、うーん、電かなぁ……」
3月までの職場は近かったので自転車で行かれた。ところが4月から異動となり、片道70分の学校になってしまったため、3年ぶりに電車を使っている。一つは電車の「電」だ。
乗り換えなしで行かれるので、朝は6時半の空いている時間帯を選び座って行く。帰りも18時台のラッシュ前にすべり込み、楽して帰る。通勤時間は去年の4倍になったが、どうにかこうにか健康な状態で年末を迎えることができた。
もう一つは電子メールの「電」。職場の異動にともなって、新しい上司の下で働いている。つまり、校長先生なのだけれども、この人が無類のメール好きなので、ほとんどの連絡を電子メールで行っている。
「先ほど○○高校の○○校長から電話がありました」
「○日までに△△調査のご回答をお願いします」
「明日は休みます」
顔を合わせれば5秒ですむ内容が、メールだと1分になったりして効率が悪いのだが、校長先生はこの作業がやたらと早い。送ったそばから返信が届き、即断即決で何の迷いもなく処理していくのでビックリする。
「これは私も見習わなければ」
最初は、すごい人の下で働くことになったと、プレッシャーを感じていた。しかし、ときどきポカもするとわかってきた。メールの宛名に「様」をつけ忘れたメールが送られてきたときの喜びといったらない。
「はっはっは! 呼び捨てになってるじゃないか」
完璧に見え、近寄りがたい人のミスは貴重だ。
また、休暇の日にメールを送ると「休めるときは休んでください」と注意を受ける。
「ちぇっ、今やった方が楽なんだけどな」
気をつかってくれたのはわかるので、ひとまず休みモードに切り替えた。ところが、タイミングの悪いことに、この直後、私に頼みたい仕事が降ってわいたようだ。しばらくして、困惑気味のメールが送られてきた。
「笹木先生、お休みのところ大変恐縮です。実はかくかくしかじかで……。お返事は明日で結構です。よろしくお願いいたします」
文面を見て噴き出した。
「あっはっは、休めって言ったの誰だっけ」
コロナ禍を機にノロマになってしまった私は、かつてのスピード感を取り戻したい。校長先生のせわしなさは、結構いい刺激になる。朝の支度も、お風呂上りから布団に入るまでの所要時間も、少しずつ縮まってきた。
「来年の漢字は『速』になるといいな~」
速度は上がっても、メールに敬称をつけ忘れないように気をつけようっと。
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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不毛な戦いが終わることを願ってやまない。
では、私にとっての今年の漢字は何だろうと考えてみた。
「うーん、うーん、電かなぁ……」
3月までの職場は近かったので自転車で行かれた。ところが4月から異動となり、片道70分の学校になってしまったため、3年ぶりに電車を使っている。一つは電車の「電」だ。
乗り換えなしで行かれるので、朝は6時半の空いている時間帯を選び座って行く。帰りも18時台のラッシュ前にすべり込み、楽して帰る。通勤時間は去年の4倍になったが、どうにかこうにか健康な状態で年末を迎えることができた。
もう一つは電子メールの「電」。職場の異動にともなって、新しい上司の下で働いている。つまり、校長先生なのだけれども、この人が無類のメール好きなので、ほとんどの連絡を電子メールで行っている。
「先ほど○○高校の○○校長から電話がありました」
「○日までに△△調査のご回答をお願いします」
「明日は休みます」
顔を合わせれば5秒ですむ内容が、メールだと1分になったりして効率が悪いのだが、校長先生はこの作業がやたらと早い。送ったそばから返信が届き、即断即決で何の迷いもなく処理していくのでビックリする。
「これは私も見習わなければ」
最初は、すごい人の下で働くことになったと、プレッシャーを感じていた。しかし、ときどきポカもするとわかってきた。メールの宛名に「様」をつけ忘れたメールが送られてきたときの喜びといったらない。
「はっはっは! 呼び捨てになってるじゃないか」
完璧に見え、近寄りがたい人のミスは貴重だ。
また、休暇の日にメールを送ると「休めるときは休んでください」と注意を受ける。
「ちぇっ、今やった方が楽なんだけどな」
気をつかってくれたのはわかるので、ひとまず休みモードに切り替えた。ところが、タイミングの悪いことに、この直後、私に頼みたい仕事が降ってわいたようだ。しばらくして、困惑気味のメールが送られてきた。
「笹木先生、お休みのところ大変恐縮です。実はかくかくしかじかで……。お返事は明日で結構です。よろしくお願いいたします」
文面を見て噴き出した。
「あっはっは、休めって言ったの誰だっけ」
コロナ禍を機にノロマになってしまった私は、かつてのスピード感を取り戻したい。校長先生のせわしなさは、結構いい刺激になる。朝の支度も、お風呂上りから布団に入るまでの所要時間も、少しずつ縮まってきた。
「来年の漢字は『速』になるといいな~」
速度は上がっても、メールに敬称をつけ忘れないように気をつけようっと。
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「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
私は「転」です。8月に転倒したから。
一向になる気配のない膠原病だけでなく、更には例の流行病...
でも、やっぱり「旅」にしておこうっと~
通勤毎日2時間超とは、大変です。
メール好きの校長先生こそ、(暇)と言いたい気も(秘
練習のつもりなのでしょうか。
転倒してケガされたのでしたね。
それは忘れがたい記憶でしょう。
来年はお気をつけて。
「病」よりは断然「旅」がいいでしょうね。
いろいろとご苦労なさって痛々しいです。
「皿」というイメージもあります。
いつも美味しそうなお料理をアップされているので。
my校長は人と関わることがあまり好きじゃないのだと思います。
メールだったら好きなときに見ればいいし。
土日も休まない働きマンなんですよ。
しかし、周りが落ち着かず、ペースに巻き込まれないよう気をつけないと。