一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1711- 朱 (あか)は はれの色

2017-11-16 | 生け花
 各地から紅葉の便りが届いています。
その中で、福岡県の山寺の樹齢四百年 黒田の殿様が植えられたと言う 紅葉の大木が報じられていました。その伸びやかで、神が宿るとも思われる その朱の見事さはテレビの画面を通しても圧巻でした。

 私達日本人にとっては、朱色は神聖なものとして 多少の畏怖を持って思い浮かべるものと思います。国旗の日の丸、神社の鳥居、巫女さんの緋の袴、神楽面の小さな口元の紅、お正月花の南天の赤い実、野点の席の朱い毛氈などなど・・・。
 国が変われば、色の解釈も違う様です。舞台で演じられるカルメンはその情熱と奔放さの象徴として ほとんど赤いドレスを着ていますし 小説「赤と黒」の赤は兵隊の制服を表していたり、レッドカーペットの上を歩くのは選ばれた受賞者たち・・国は違っても朱は はれの色です。
 女性ならば、お化粧はあまりしなくても 口紅をさすだけで顔が はれやかになるのを感じるのは 私だけではないでしょう。

 花材 ・バラ ・イタヤカエデ ・アンスリウム・山帰来の実
 花器 ・赤色ガラス花瓶



 宮崎の夜神楽の女面です
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