一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1803- セリご飯と花てぼ

2018-03-22 | 生け花
 元町の野菜産直のお店で、セリが売られていました。懐かしいセリご飯の香りが 思い出されて買い求めました。

 私が小学校三年の時、当時福岡市内から 大牟田線で15分位の片田舎に引っ越しました。
父が経営していた、菜種を原料とした食用油を製造する 小さな町工場に続く住宅でした。
 周りは殆どが田圃と畑で、油の原材料の菜の花と麦畑が広がる 筑紫平野です。
今頃の時期、学校帰りの田の畔に 田セリが沢山 生えていて始めて食べたセリご飯が すっかり気に入り 母に度々「セリご飯を作って・・」とねだりました。
 母は「花てぼ」と言う小さな籠と、竹のへらを出してくれて妹を連れて 菜摘みに出掛けました。

 畦道の横を流れる小さな用水は、とても奇麗で流れがキラキラしていたのを 思い出します。
採ってきたセリは井戸端で奇麗に洗い、ざるに上げて母に渡すまでが 私の仕事でした。
 後に、この籠は八女の特産であることを知りました。今でも作られている様です。
遠い懐かしい 思い出です。

 花材 ・菜の花 ・つばき
 花器 ・織部創作花器 (山田修作)





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