1512- 小春日和

　各地に強い風と雨が被害をもたらしたことなど、何もなかった様に 今日の晴れた空からは 柔らかい冬の陽が降り注いでいます。
庭の紅葉も、風雨のために散り木の下に散り紅葉の丸い輪を作っています。

　先日、庭師さんが剪定してくれた木々が 冬の装いで静かに立っています。その枝に、昨夜の風雨で 巣を壊された蜘蛛が 糸をきらきら光らせて せっせと補修に夢中です。
　師走も中旬に入り、年末は真近かですが ひととき 縁側でこの風景を眺めていると　来る年が何か良い年になる様な気がします。

　花材　・マトリカリヤ　・トルコ桔梗　・スプレー菊　・びなん蔓　・秋紫陽花
　花器　・ガラスコップ・金属製デミカップ　・コーヒーカップ

1512- サンタのお爺さん、お出まし

　街はクリスマス・イルミネーションで彩られています。
我が家では、２０年来のマリオネットのサンタさんをこの時期には飾ります。

　２０年前は若かった私たちも、お爺さんと同じ歳くらいになってより愛着を感じます。
オルゴールのクリスマスソングに合わせて動かす、手足の動きも だんだん、ぎこちなくなってきました。
　サンタさん、背中に背負ったプレゼントの袋も重く感じていませんか ?

　花材　・トルコ桔梗　・アイビー　・マトリカリヤ　・リンゴ　・びなん蔓の実　・スプレー菊　・秋紫陽花
　花器　・プレゼント用紙箱




　薬効があると言われる「びなん蔓の実」・・サネカズラとも

1512- カンテン・パパ ?

　駒ヶ根の温泉に宿泊した翌日、タクシーで20分程の観光施設「カンテン・パパ」へ行きました。
この変わった銘々は、寒天を材料にした食品を作っている伊那食品の社長さんが考えた 愛称で 以前テレビで放映されていた「満点パパ」と言う番組をもじって付けられた親父ギャグの様です。

　伊那食品が文化事業の一つとして、10年ほど前に開いた観光ガーデンです。かなり広い敷地内には「ボタニカル・アート」の作家さんの美術館・山岳写真家の「フォトアート・ギャラリー」・山野草のガーデン・数軒の売店・レストランなど・・・。

　すべての施設の入場料・駐車料金は無料のせいか シーズンオフに関わらずかなりの家族連れで賑わっていました。
伊那食品は、天草から作る寒天を材料とした 食品・医療・化粧品などの製品を作っている とてもユニークな会社の様です。地元還元型の文化事業の良さを感じました。

　扱いにくい蜂蜜を寒天と合わせて ジャム状にした 一瓶を買って帰りました。トーストに付けやすく美味しく頂きました。
　
　花材　・シュロの葉　・シュロの実　・トルコ桔梗　・スプレー菊　・マトリカリヤ　
　花器　・すり鉢型美濃焼 花器

1512- 山野草の宿

　兼ねてから気になっていた、長野県の駒ヶ根市にある "山野草の宿 二人静" と言う旅館に宿泊することにしました。
このデザイナーズ旅館の別邸が「一花一葉」と名付けられ ホームページに載せられている様子が とても素敵だったからです。

　新幹線・高速バスを乗り継いで、山間のこの宿に着く頃には 辺りは雪景色となっていました。
今回は、見学のみさせて貰った別邸と 私たちが宿泊する部屋のしつらえ 心づくしの食事 どれも期待を裏切らないものでした。

　そして、雪景色の中の露天風呂 目前の雪化粧の裏山には 野うさぎでも出没しそう。聴こえるのは、お湯の湧き出る音と 時々風に舞う小雪の音くらい。自然に魂まで、抱かれる幸せを 感じるひと時でした。

　翌朝は、素晴らしい晴天。 五十代の頃に登った甲斐駒ケ岳・千丈岳、そして夫の大好きな北岳など 南アルプスの連峰が白銀の輝きを見せていました。春から秋の間は、沢山の山野草に出会える処なので いずれまた訪れたいと思います。

　館内に生けられた、その場にぴったりの数々の生け花は どれも生き生きとしてお客様を 丁重におもてなしをしていました。

　花材　・黒もじ　・トルコ桔梗　・柏葉紫陽花　・マトリカリヤ
　花器　・青磁花瓶

1512- 冬紅葉

　朝夕の気温が、低くならなかったこの晩秋は 12月に入っても庭のもみじの紅葉が進みません。
秋の初めの様な、うすもみじのまま 散ってしまうのでしょうか。
　そのかわり、鉢植えのジャカランタが 美しい黄葉となりました。例年はこの時期、緑から少し黄色になりかけると 散り急いでしまうのですが・・・。

　地球温暖化の防止の活動がやっと、全世界で本格的になりそうですが　地球上の気候の異変を 植物たちが必死で 警告している様に見えます。

　花材　・くろもじ　・トルコ桔梗　・秋あじさい　・マトリカリヤ　・スプレー菊
　花器　・黄瀬戸花瓶