一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1611- 冬の陽は 魔術師

2016-11-14 | 生け花
 初冬となり陽の高さが低くなると、部屋の奥まで陽光が入ってきます。
その様な日の朝、縁側近くに生けた花は クローゼットの鏡に反射した陽光が 複雑に交差して いつも見慣れた花材は まるで違った不思議な光景を生みだします。

 花材 ・ケイトウ ・五葉あけび ・石化やなぎ
 花器 ・ガラス花器

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1611- 気になる柑橘の樹

2016-11-13 | 生け花
 私が良く利用する、岡山市街地にある駐車場にある樹です。
正確には、駐車場の隣の敷地から 大きく身を乗り出して3-4メートルもある高さに今、沢山の実を付けています。毎年収穫されることも無く、成りっ放しの状態が続いています。

 人間だったら、何の目的で生きているの悩む所でしょうが この木は何の悩みもなく成長し たわわに実を付けています。
種類も不明ですが、下方に付いた陽の当たっていない所の数個をいただいて このブログにデビューさせました。

 花材 ・柑橘類の実 ・小菊 ・土佐みずき
 花器 ・長方形花器

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1611-グレープフルーツ、マーマレードの香り

2016-11-12 | 生け花
  ジュースで飲む クレープフルーツもとても美味しいものですが マーマレードにすると これまた香り高い上品なマーマレードとなります。
戦後、あまり食料品が今の様に豊かでなかった頃、昭和30年代だったと思いますが 輸入されてまだ珍しい果物だった グレープフルーツで母が マーマレードを作ってくれました。
 戦前、上海で暮らしていた頃 出会った果物で 明治生まれながらハイカラだった母が かって作っていたものでしょう。
戦後の慎ましい台所で、ホーロー鍋を使って煮る グレープフルーツの香りが そこら中に漂い やがて 透明の艶やかなマーマレードが出来るのを見るのが 好きでした。
 家族のために、美味しいものをと 淡々と作っていた母の胸の内は この香りの中で若かりし頃の 晴れやかな思いが往来していたのでしょうか。

 今日、スーパーでずっしりと重いグレープフルーツを求め 久しぶりにマーマレードを作ってみました。
最近では、グレープフルーツより 色も味も濃い「紅甘夏」と言う種類の夏ミカンで 作ることが多いのですが・・・。グレープフルーツを刻む、単純な作業の中で 母のいろいろな表情が思い出されました。
 今日のマーマレードの出来栄えは 少し固めでいまひとつ、母のはいつも変わらず艶やかで美味だったことも思い出しました。

 花材 ・小菊 ・つわぶき 
 花器 ・琉球ガラス 掛け花器


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1611- 小春日和

2016-11-11 | 生け花
 12月上旬の寒さに、列島が震えたニ・三日でしたが 今日は久しぶりの小春日和。
米大統領選の思いがけない結果、そして博多駅前の陥没事故 など心が波立つことが多い日々ですが 自然は静かに季節の花を咲かせています。

 花材 ・さざんか
 花器 ・ガラス花器



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1611- 茜色に 染まって

2016-11-10 | 生け花
 急速に秋が深まって、山から街へと 紅葉が降りて来ました。
茜色の夕日がすっかり葉を落とした枝までも染め上げ、紅葉した木々は 増々その紅を 濃くしている ひとときです。

 花材 ・紅みずき ・けいとう ・トルコ桔梗 ・ドラセナ
 花器 ・備前焼壺 小川秀蔵作



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