1710- 庭の秋草

　庭の秋草が盛りを迎えています。
今年の夏の猛暑で、かなり傷んでいましたが ホトトギスも秋明菊も見事に咲きそろいました。
　香りのよい小菊も、たっぷり湿った秋雨の上がった 庭のあちこちで 風に揺れながら 秋の日差しを堪能しています。

　花材　・秋明菊 ・ホトトギス　・シャロン
　花器　・黒竹 掛け花器

1710- 菊 薫る日

　10月15日は、私たちの５０回目の結婚記念日です。
５０年前のこの日、穏やかな秋晴れに恵まれ 横浜の神社で 家族や友人知人に祝福され 緊張と喜びと不安の中で 式に臨んだ事を思い出します。
　あれから半世紀の間、二人の両親や兄弟 親しい人々との永遠の別れもあり 当時の両親の年齢も遥かに越えました。
沢山の愛や、人々の優しさに感謝を感じながらこの先も心豊かに 二人で生きて行けたらと思います。

　花材　・大輪菊　・スプレー菊　・リンドウ　・シャロン　・山帰来
　花器　・青磁壺

1710- 食欲を満たす 実り

　気持ちの良い秋日和が続き、世の中の人々の蘇った食欲を 満たしてくれる食べ物が 食料品店に勢揃いしています。
野菜・果物・飲み物・お魚などなど、豊富な美味しい物が並んでいます。
　自身の胃袋の容積も忘れて、ついつい買い込んでしまいそうです。こんな豊かな食料品も、半分以上輸入に頼っていて しかも沢山の食べ残しの食料品が日本中に出ているとのこと。
　食べ過ぎ、買いすぎを戒めないといけませんね。

　花材　・アンスリウム　・ダリヤ　・カスミ草　・デンファーレ　・カポック
　花器　・アンティーク調 創作ガラス花器

1710- 赤色の実

　秋の花材を代表する実物の中で、先ず思い浮かぶのは山帰来でしょうか。
「山帰来」と言う名前が、郷愁を感じる響きなので 興味が湧き花言葉を調べて見ると「不屈・屈強・元気」など 里山などでかって採取した時の 私のイメージする山帰来の姿とは かなりかけ離れていました。
　この花言葉は、山の中で周りの木々に絡みながら 蔓を伸ばし棘をあちこちに立てた茎と 元気な真っ赤な色を見つけた人が 考えたものなのでしょう。
　最近では花屋さんに売られているものは、輸入品の真っ赤な実が集結して立派な物が多く 今日 郊外の花屋さんで見つけた 実がまばらに付いた ナチュラルな枝振りの山帰来には あまりお目にかかりません。
　いよいよ秋も 本格的となりました。

　花材　・山帰来(猿採りいばら) ・お多福南天　・柏葉アジサイの紅葉
　花器　・手作りガラス花瓶

1710- 紅葉 便り

　山好きの夫は、パソコン画面に上高地の河童橋付近のライブカメラ映像を 一日中映し出しては 沢山の山の思い出を話しています。
私も数十年前、夫と梓川を越えて 涸沢まで登ったことがあります。頂上近くに、ナナカマドの赤い実が 一面に 見渡たせる景色を思い出しました。
　画面の遠景は、紅葉と残雪の山々が望めます。北の高地から紅葉の便りが届く頃となりました。

夜間に、もう一度ライブカメラを覗いて見ると 当然のことながら そこには漆黒の闇が広がっていました。
　二人で大笑い しました。

　花材　・柏葉アジサイ　・お多福南天　・紫式部 (根洗い)　・ダリヤ　・風船とうわた　・カスミソウ
　花器　・備前 緋襷花器