一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1711- バラの花20本のサプライズ

2017-11-14 | 生け花
 「お届け物です」と言う声に玄関に出て見ると、背の高いダンボールを持った 配達の人が「花のお届け物です」とのこと・・はてな ? お誕生日は半年先だし、お見舞いの花でもないし・・・ 差出人を見てびっくり、県北に住む友人からでした。
 段ボールの中は、合計20本の真紅とピンクの大輪のバラでした。
私たちの金婚式を祝ってくれたのかと、さっそく電話を入れて見ると「ヘェー、金婚式だったの」と全く知らない様子で 特別の理由のないプレゼントだったようで これにもビックリ。

 いつも花が、身近にあるので人にプレゼントすることはありますが 私に花屋さんからの花を プレゼントしてくれる人は あまりいません。頂いてみると、大変うれしいもので 人にお花を差し上げることはやはり良い事だったと思いました。

 50年間の結婚生活は、必ずしもピンクと真っ赤なバラの様に薫り高く 美しくはありませんでしたが お互い多少の努力と寛容の心で それほど悪いものでもなかったと サプライズ好きの友人に感謝しつつ ガラスの器に生けました。

 花材 ・バラ20本 ・カスミソウ
 花器 ・ガラス花器




1711- 初 冬

2017-11-13 | 生け花
 11月も半ば近くになると、冬の色が濃くなってきます。
太極拳や生け花の一年の行事もほぼ終わり、静かにやがて来る冬のことを考えて 家事にいそしむ日々です。

 庭の山茶花が盛りを迎え、既に咲き終わった花は 地面を紅色にして 散り敷き始めました。

 花材 ・山茶花 
 花器 ・有田焼 染付花器






1711- ホットワインとローリェ

2017-11-12 | 生け花
 立冬を過ぎ、朝夕の冷え込みは暦の上だけでなく初冬の訪れを感じます。
この頃になると、庭師さんの剪定前に月桂樹の枝を刈り取って 埃を水洗いし 葉を一枚づつザルに広げて自然乾燥させますときれいな色に仕上がります。
 冬の寒い日の、美味しい肉料理の煮込みに このスパイスは欠かせません。又、野菜のピクルスや 魚の南蛮漬けにも 味に深みを増す調味料です。料理を楽しむ人たちに、少しづつ差し上げましょう。

 神戸イケアのフードコートで売られていた ホットワインを飲みだしたのが きっかけだったと思います。冬の食卓の楽しみの一つとなりました。結構、安価な赤ワインでも シナモンのステックとスライス・レモンの香りでとても美味しく頂けます。
 ヨーロッパでは、とてもポピュラーな冬の飲み物で 屋台などでも気軽に売られているとか・・、シナモンはビタミンB、レモンはビタミンCが豊富で 蜂蜜などを加えて風邪の予防や治療に 飲まれている様です。

 花材 ・カスミソウ ・シンビジウム ・ブバリヤ ・アンスリュウム
 花器 ・赤色ガラス器






1711- 百花拳

2017-11-11 | 生け花
 太極拳グループの恒例、秋の行事「野外練習」は絶好の日和に恵まれ 岡山後楽園の外苑 旭川の畔で行われました。
室内での練習とは、かなり趣を異にして澄んだ空・鳥の声・木漏れ日 天地の気を一人占めする様な気分です。

 練習科目の中に、野外で行う 一人一人を花に例えた「百花拳」と名ずけられた演舞は二重三重の円に沿って お互いの顔を見合わせたり 円の外に広がったり 人とのコミュニケーションを感じさせる楽しいものです。
 久しぶりに会った顔、初めての顔、音楽に合わせて楽しく舞ました。(教室の練習では原則、音楽の使用は不可です)

 今回欠席だったMさんから娘さんに ことづけられた 家庭菜園のサツマイモで作った「大学芋」がどっさりと差し入れされ その艶々とした飴色に皆 歓声を上げました。お弁当の輪の中心に、大学芋の花が咲きました。
 練習後、「水辺の桃ちゃん」と言う像と旭川越しに岡山城(烏城)が望める場所で記念写真を撮り 秋の楽しい行事が終わりました。

 花材 ・トルコ桔梗 ・オンシジウム ・ガーベラ ・シャガ ・ブバリヤ ・アンセリウム
 花器 ・織部花器 二個






1711- カタルーニヤの 華

2017-11-10 | 生け花
 最近スペイン・カタルーニヤ地方の独立を巡って、殺伐としたニュースが伝えられています。
2004年にスペイン旅行の際、カタルーニャにある音楽堂を訪れました。
 20世紀の初めにバルセロナに於けるアールヌーボー様式を伝える世界遺産になっている建築物です。その外観も、内側も多色使いの植物や花で立体的に 装飾を施され 見る人を圧倒します。
 十数年前には日本からのこの音楽堂の旅行客は少なかったのか、パンフレットも日本語訳は無く 音楽堂の中の説明もカタルニヤ語だったのか 私にとってはこの建物についての理解は皆無でした。初めて接したその異文化振りに 只々驚いた思い出があります。
 音楽堂の辺りの街並みも、かなり古い佇まいを残したもので あの街で独立のための争いのため 景観が失われないことを祈ります。

 旅行の前に、世界の歴史・文化に精通していた姉が カタルーニヤ地方と言うのはフランス文化の影響を受けた スペインの中の特別の文化・言葉・生活習慣を有する処で とても誇り高い人々が住んでいると話していました。この様な知識は得ていましたが、想像を超える印象を持った場所でした。
 この独立騒動が、うまく折り合いがついて あの場所が平穏を取り戻せることを願っています。
もし、もう一度訪れることが出来るのであれば この音楽堂でのコンサートに行ってみたいと思います。

 花材 ・シンビジウム ・ガーベラ ・カスミ草 ・ブバリヤ ・アンセリウム ・アレカヤシ
 花器 ・手作り ガラス花瓶





 音楽堂のスーベニール・ショツプで求めたポスター