一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1711- 夕映え

2017-11-21 | 生け花
 急に真冬の寒さに見舞われている列島ですが、晴れて風が冷たい日の夕方は ひと際 夕日が美しい。
夕凪の静かさの中で、辺りを柔らかな茜に染めた様子は 束の間ではありますが心和む ひとときです。

 5月の花展を見て下さった、妹の友人からのお心遣いの 優しい形と色の花器を頂きました。夕映えの様な 花を生けてみました。

 花材 ・クチナシの実 ・トルコ桔梗
 花器 ・作家物花器 窯は不明

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1711- 第七回 神戸マラソン

2017-11-20 | 生け花
 11月19日は昨日の雨も上がって、気温は低めながら絶好のマラソン日和となりました。
2万人のランナーが県庁前から、復興のシンボルひまわりの花の色の 黄色の手袋を一斉に振ってスタートを切ります。

 この様子をテレビで観戦していましたが、そろそろトップランナーが 真っ赤な神戸大橋を渡るのを 画面で確認した後 フィニッシュ地点近くで応援しようと待ち受けました。
大会記録を出した、一位二位のランナーに続いて 色とりどりのウェアーのランナーのウェーブがフィニッシュを目指し 物凄いエネルギーを発しながら 目の前を駆け抜けて行きます。
 ランナーとのハイタッチや声援で沿道の人々も一体となって マラソンを楽しみました。

 何か世の中沈みがちな、今日この頃ですが ランナーや応援の人々 大会を盛り上げた人々 を見ていると 未だまだ エネルギーの潜在を感じる神戸マラソンの一日でした。

 花材 ・ガーベラ ・ミニバラ ・レザーファン ・玉しだ
 花器 ・小鹿田焼 コンポート





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1711- 小春日和 (インディアン・サマー)

2017-11-17 | 生け花
 いよいよ冬将軍到来とか・・、北からは雪景色が報じられました。
当地では未だ時折、小春日和の時があり ほっとします。
 外国にも、小春日和にあたる「インディアン・サマー」と言うのがあるそうで その様な日は鹿狩りをするインディアンにとって 絶好の日和だとのこと。

 また、落ち着いた人生の晩年の例えにも 使われるとか・・。心はいつも小春日和でありたいものです。

 花材 ・イタヤカエデ ・バラ ・山帰来の実
 花器 ・コンポート

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1711- 朱 (あか)は はれの色

2017-11-16 | 生け花
 各地から紅葉の便りが届いています。
その中で、福岡県の山寺の樹齢四百年 黒田の殿様が植えられたと言う 紅葉の大木が報じられていました。その伸びやかで、神が宿るとも思われる その朱の見事さはテレビの画面を通しても圧巻でした。

 私達日本人にとっては、朱色は神聖なものとして 多少の畏怖を持って思い浮かべるものと思います。国旗の日の丸、神社の鳥居、巫女さんの緋の袴、神楽面の小さな口元の紅、お正月花の南天の赤い実、野点の席の朱い毛氈などなど・・・。
 国が変われば、色の解釈も違う様です。舞台で演じられるカルメンはその情熱と奔放さの象徴として ほとんど赤いドレスを着ていますし 小説「赤と黒」の赤は兵隊の制服を表していたり、レッドカーペットの上を歩くのは選ばれた受賞者たち・・国は違っても朱は はれの色です。
 女性ならば、お化粧はあまりしなくても 口紅をさすだけで顔が はれやかになるのを感じるのは 私だけではないでしょう。

 花材 ・バラ ・イタヤカエデ ・アンスリウム・山帰来の実
 花器 ・赤色ガラス花瓶



 宮崎の夜神楽の女面です
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1711- 時雨の季

2017-11-15 | 生け花
 夜来の雨が 一夜明けると時雨になりました。
気まぐれに降る雨の中、色づき始めた庭の木々が 昨日とは違った艶やかな景色を見せています。

そのような中、シャガの緑が 季節を忘れたかのように瑞々しい色と その剣の様な伸びやかな形で 庭の一隅を埋めています。
植物たちは 自然変化に逆らうことなく その命を謳歌しているようです。

 花材 ・シャガ ・小菊
 花器 ・民芸籠 高取焼建水 (静山作)







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