モテないわけじゃないのに、彼氏彼女がいない人と 「好み」「好まれる」の不一致 その2

2022年01月21日 | モテ活
 前回(→こちら)の続き。
 
 
 「モテないわけではないのに、彼氏彼女がいない人」
 
 
 というのは、その人の能力うんぬんではなく、
 
 
 「好きになるタイプと、なられるタイプの不一致
 
 
 そこに原因があるのでは、という仮説を立ててみた。
 
 そう考えるきっかけになったのが、高校時代のクラスメートであるミドウ君だった。
 
 ミドウ君は見た目なかなかの男前で、中学時代はサッカー部でならしたスポーツマン。
 
 性格も悪くなく、普通に考えれば、どこをどうひっくり返しても「モテる」側の男子である。
 
 ところが、彼にはこれといった浮いた話がなかった。
 
 彼女がいるとか、告白されたとかいうも聞かず、そのことはクラスの面々もなんとなく不思議に思っていた。
 
 そこで放課後、クラスの女子とおしゃべりしていたときに、訊いてみたことがある。
 
 ミドウってさあ、モテそうやのにフリーやん。女子から見て、彼はどうなん? と。
 
 そこでの返事が、なかなかに意外であった。
 
 彼女らはみな、「そりゃあねえ」と顔を合わせると、
 
 
 「ミドウ君ねえ」
 
 「見た目はいいけどね」
 
 「雰囲気もさわやかだし」
 
 
 そこだけ聞けば、いいことずくめだが、彼女らは続けて、
 
 
 「でも、なんかよくわかんないし」

 「暗そうだよね」

 「そうそう、ノリ悪そうだし」

  「てゆうか、ちょいキモイ」
 
 
 などなど、急に手厳しいことに。
 
 というか、ミドウ君クラスでこのあつかいなら、もう我々のような「ひと山いくら」なボンクラどもは、明日からどう生きていけばいいのか。
 
 ふーん、男女の感覚ってのは、わかんないもんやねえ。
 
 なんて思いながら、今度はミドウ君に訊いてみることにした。
 
 さすがに「あんた、なんでモテへんの?」とはつっこめないから、
 
 
 「ミドウってさあ、彼女とか作らへんの? モテるやろ。ほんで、その友だち紹介してくれよ」
 
 
 といった「お調子者の友だち」風にたずねてみると、
 
 
 「いやあ、オレって、あんましモテへんし」
 
 
 苦笑いする友。
 
 
 「でもさあ、向こうが誘ってくるときもあるやん。デートとか、引く手あまたっしょ」
 
 
 さらに追及してみると、
 
 
 「まあ、ねえ……それはあるけど」
 
 
 そうやろうなあ。なんのかのいって彼は
 
 
 「放課後カラオケ行こう」
 
 「今度の日曜日、2対2で遊園地どうかな」
 
 
 みたいな誘いは、それなりに受けているというのだ。
 
 まったく、うらやましいかぎりだ。
 
 そこでちょっとおどろいたのが、そのお誘いの主の中に、私がリサーチした「キモイの姫君」たちの名前もあったこと。
 
 おいおい、あの子らしっかり、この男のこと目ぇつけとるやんけ。
 
 「暗い」とか「キモい」とかケチつけときながら、やることやっとるがな!
 
 で、オレ様は無視か! 誘えよ! 映画くらいやったら、おごるのに。『ゴジラVSビオランテ』とか『ロケッティア』とかさ(←そこが誘われない理由だと早くわかるように)。
 
 それはともかく、なるほど、これであの子たちがミドウ君に、当たりがきつかった理由はわかった。
 
 袖にされて、ちょっとおもしろくなかったわけね。
 
 でも、なんで断りよったんやろ、この男も。
 
 せっかく声かけてくれたんやから、気ぃよう行ったらええものを。
 
 オレだったら華麗にエスコートするぜ、京都の納涼古本市とか(←かつてデートで女の子そっちのけで古本を選んでいて、黙って帰られたことがある男)。
 
 で、その理由を問うてみるならば、その答えというのが、
 
 
 「アハハ、オレ、ああいうクラスの人気者系女子が苦手やねん」
 
 
 (続く→こちら
 
 
 
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