いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

かまぼこ・シャケ・ニシン・数の子

2013-01-04 22:00:52 | クッキング

今日は身を切ると言うよりも肌を切り裂かれるような寒さ。
今日から仕事始めの方も多いと思いますが、
お風呂に入ってしっかり体の芯から温めてくださいね。

さて、年越しからお正月にかけて
お寿司やお刺身・煮魚のお魚類であったり、
エビや蟹の甲殻類、たこイカなどの軟体動物やかまぼこなどの加工食品が
食卓を埋め尽くす家庭も多いとおもいます。
現代人はお魚離れが進んでいると言うことですが、この時期はやっぱり
普段買うことができない蟹やエビ、そしてお寿司などをいただくのが
1年に1度の大きな楽しみですよね。

我が家もご多分に漏れずに毎日毎日そんな日々が続いていたのですが
もうそろそろお魚三昧のご馳走にも飽きてきて
今日は久しぶりに、カツを揚げることに。

 

 

こも、これはカツはカツでも・・・実は「かまぼこのカツ」です。

お正月が終わると必ず残ってしまうのが「紅白かまぼこ」
縁起物ゆえ、必ず買うのですが
どうしてもエビ、蟹には勝てずに残り物となってしまいます。
それでもかまぼこをこのまま食べるのはもういやだな。。。ということで
しっかりと水を切った芹と梅干しをみじん切りにして
わさびを入れたマヨネーズに入れ、2枚のかまぼこにサンドして揚げております。 

今日はあまりの寒さに買い物に行かなかったので
雑煮の残りのせりを使いましたが、紫蘇やチーズを挟むと
若者好みの味にできあがりますね。

かまぼこのカツはとっても懐かしい味です。
かまぼこ自体が白身でできているので「白身魚のフライ」
。。。という感じですね。

 

煮物も家庭家庭でみんな使う素材も味も違うかとおもいますが、

我が家の煮物は 

「身欠きニシン」を入れて炊きます。
「身欠きニシン」は春に大量に水揚げされるニシンの内臓や頭を取り除き
乾燥させた干物で、冷蔵技術が発達していない時代は、
日本各地に流通させるため一番合理的な保存法だったわけです。
よくお魚やさんで木枠で囲まれて
売られている物が「身欠きニシン」です。 

 

煮物に使ったメイン食材は手前から時計回りに

「色が鮮やか京野菜の金時人参」
「京野菜の海老いも」・・・ともに野菜栽培仲間から頂いたもの
一番奥には「一晩米のとぎ汁で戻しておいた身欠きニシン」
一番右が、「前日から冷蔵庫の中で戻しておいた干し椎茸」
真ん中が、昨春に頂いたタケノコを煮沸してびんづめしておいた
「自家製瓶詰めたけのこ」で、、、昨年初めて挑戦したものです。

海老芋と金時人参以外は全て「保存品」ですね。

干し椎茸を戻す場合は、冷蔵庫で一晩水に入れてゆっくりと戻すと
しっかり旨味成分が抽出されるので、お勧めですよ。

 

最後に我が家のお正月3点セット 

全てにお魚類がはいっております。  

 一番右手前から時計回りに

「シャケと大根の麹漬け」
〈作り方〉シャケはお刺身用を一晩塩麹に漬け込みます。
大根と人参も千切りにして、塩を少々まぶして、
翌日しっかりと水分をきり塩麹のシャケと混ぜ合わせ、
砂糖少々と、酢をちょっとだけ加えて漬け込むだけ。
2~3日目頃が 味がなじんでとってもおいしくなります。

「 氷頭なます」
氷頭は「シャケの鼻の部分の軟骨」透明で氷ににていることから氷頭
といわれております。新巻鮭を頂いたら、ぜひとも作りたい一品ですが
今回はお店から買ってきた 氷頭をなますにトッピングしただけのもの。

「かずのこ松前漬け」
数の子は塩漬けしてあるのを、塩分を少しだけ残して塩出ししたものを
人参をたっぷり入れた松前漬けに漬け込むだけです。

こんな3品つくっておくと、箸休めや、お酒のお供にいいですよね。

 

こんな地方地方の食材を使ったお料理を作るのが好きなわけですが
 参考にしているのは下の料理本

 

 調理別「日本の味百科」北海道から沖縄まで(主婦と生活社)

すごい年季が入ってますでしょう。
この本は母が生前使っていたもので、
発行されたのが昭和57年、今から30年も前の本ですが、
私にとっては、今やとっても大切なお料理バイブルです。

そうそう、
この方中田喜子さん、
長い間NHK「連想ゲーム」の紅組キャプテンでしたよね。
白組の加藤芳郎さんのおとぼけのヒントなんかも思い出されますが・・・
なんだかとっても懐かしいですねぇ
『連想は十人十色と申します。今夜はどんなに楽しい、そしてユニークな連想が飛び出してくるのでしょうか』

 って、、、
連想して答えをあてるというわかりすいクイズで
水曜7時半ともなると、日本全国が盛り上がっていたのですから

 あの頃の日本はとっても平和だった気がしますよ。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Heyモーさんへ (いしころとまと)
2013-01-07 08:15:48
おはようございます。
かまぼこは消費がお正月だけに
なってますね。
我が家でも実はそうですよ。
私も同じく今日から仕事始めにしようと
おもっています。
自分で決めないとだらだらなっちゃいますから!ね。
返信する
 かまぼこ (Heyモー)
2013-01-06 20:02:53
こんばんは!
かまぼこのカツですか
美味しそうですね!
うちは食べてしまったから出来ないなあ~!

今日も寒い東京です!!
明日から本格的に仕事が始まります、
寒いと言って居られませんね
返信する
あけみ蝶さんへ (いしころとまと)
2013-01-06 16:47:12
あけみ蝶さん、こんにちは
そちらではおなじみの野菜たちですよね。
私の煮物はたぶんそちら風の薄味なんですよ。
昭和57年・・・あけみ蝶さんは働き盛りのころですね。
わたしも東北中を出張しまくりで
充実した青春時代を送っていたころです。
ちょうどバブルのころで、収入も桁違いに多かったですね。
あのころはよかった!!
って。。。そこにおさまりますかね(笑)
返信する
kazutynへ (いしころとまと)
2013-01-06 16:41:53
kazutyn、そちらでもマイナス5度までいくんですか。
とってもあったかいイメージがあるんですが・・・
まるでカキフリャーのようでしょ。
そこでたべると、あれ??
って・・・・牡蠣好きの人には
ちょっとアウトですよね(笑)
写真は以前習ったのがとってもためになってます。なんでも経験に無駄なことはないということですね☆
返信する
らうっちさんへ (いしころとまと)
2013-01-06 16:37:11
そうそう、てんぷらにする方多いですよね。それに韓国では残ったかまぼこでチヂミつくるようですよ。
パソコンが変わって、まだキーにも慣れてなく・・・
私は今こちらで苦労してますよ。
返信する
エリオさま (いしころとまと)
2013-01-06 16:34:35
エリオ様こんにちは
パソコンが変わり覚えるのに四苦八苦しておりました。
息子はソース&マヨネーズで食べてましたよ(笑)
和食は、ほんと何年たっても基本はかわりませんね。また、この本では捨てるところでもう1品など、、、主婦にとってはうれしい内容のものです。
またダイエットはじめたんですね。
あまりこの時期は無理しないで、
運動適宜やってくださいね~
返信する
Unknown (あけみ蝶)
2013-01-05 13:36:07
こんにちは。
今日は、まだ昨日の雪が残って寒いです。
「かまぼこのカツ」今度フライする時に作ります。
一味違って美味しいよね。

「金時人参、京いも、干ししいたけ」があるので
これだけで煮物を作ります。
お正月3点セット
お酒の友に最高ですね~~。

昭和57年お母さんが使っていられた大事な本ですね。
結婚していて仕事頑張っていたときだわ・・・
{/hiyo_do/
}昭和の時代の方が良かった感じですね~。
返信する
Unknown (kazutyan)
2013-01-05 10:07:43
今日は小寒の入りとか、こちらも寒いです冷たいです、今朝外は-5℃でした。
おせちで最後に残るのは何処も同じですね、かまぼこカツいいですね、見かけも牡蠣フライのようで、いしころとまとさんは料理だけでなく写真も上手に撮られるので食欲をそそられます。
返信する
Unknown (らうっち)
2013-01-05 09:19:16
残り物のかまぼこカツ、ちょっとした工夫で立派なメインメニューに変身ですね。
うちの御節の変身メニューは、天ぷらです。
一つ一つに味がついているので結構いけるんですよ。
今年は珍しく完食だったので、天ぷらはできませんでした。
返信する
Unknown (エリオ)
2013-01-05 01:01:08
こんばんわ
さすがいしころさんですね 
かまぼこのカツは始めて見ました。
これはソースで食べるんですか?
早速やってみようかな?

煮物&3点セット旨そうですね
酒が進みそうですね(笑)

オイラも数十年前の料理本今も持っていますが
和食は基本が何十年たっても変わらないから
良いですよね
使い込んだ本は今でも時々見ると商売をやっていた頃
この本で応用したものとかを思い出します。

またダイエットを始めたので 料理作るのが複雑です。
返信する

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