陽は沈み、また昇る

「針と黒い糸を持ってきてぇ」という悲痛な叫び声とともに始まった

２年に一度の同窓会。

新潟行き高速バスに乗り、トイレに行ったら

“ズボンのフォックの留め金が今にも取れそうなプラプラ状態”に気が付き

 替えズボンはないし、どうすっぺと悩んだ挙句に、新潟在住の同級生に送った

SOSメール

なんとか、チャックを上げてズボンがずり落ちないようにはしたけど

内心ハラハラ、、ドキドキ。

新潟に着き、窓から表を覗くと、

イタリアンレストランで待ち合わせをしていた同級生全員が

何故かバス停に勢揃い　

バスから降りた途端にどやどやと集まってきて

「しほちゃん、大丈夫？ズボンやばい状態みたいだから、みんなで押さえて、周りを囲って

隠していかなくちゃいけないかもって、ここでみんなで待ってたんだよ。」

と心配そうに話しかけてくれる。

けど・・・ 

私は内心

はぁ～～～～

はぁ

はぁ

「“こっそり針と糸で直して”・・・・と、一言付け加えればよかった」

とちょっぴり後悔のおもいがこみ上げてきたけど

「大丈夫！大丈夫っっっぅ！チャック上げてるから大丈夫」となんでもなさそうに答え

そんなわたしの内心の葛藤に全く気がつかないのか

ドンドンと会話は続いていき・・・

 

「しほちゃん来る前に針に糸通しておこうと思ったんだけど、全然ダメでね・・

そしたら、A君が３０年来持ち歩いている裁縫セットがあるからと

糸通しを出してくれたんだけど

それ使ってもやっぱり全然だめで・・・

結局選手交代で、Y君が通してくれた！」

わいわい！！

「ズボンの事、今はみなパンツっていうけどさ～

なんだかパンツというと恥ずかしいよね。

だって昔はパンツといえば下着だったよね。

そうそう、女性は確かズ■ー○って言ったよ」

わいわい、がやがや

・・・と会話はどんどん進んでいき

「やっぱりみんな、底抜けに気のいい人たちだなぁ。」

と改めてしみじみ感じ、

幸せな思いで始まった２年ぶりの同窓会でした。

 

今回向かったのは、日本海に落ちる綺麗な夕日が観られるといわれる瀬波温泉。

 

温泉宿に着くと、早速目のまえに広がる日本海の浜辺に向かい、

 

 

 美女３人、パチッ！

 夕闇に浮かぶ美女と海鳥たち、パチっ！

 

この日は抜けるような青空。

学生時代に、どんよりとした空イメージが強く心に残っている私達には

青い空が見える新潟はちょっと不思議なほど。

これなら、きっと綺麗な夕日きっと観られるね、、、

ということで、願いが叶い

この日撮った夕日の写真の数々が↓。

 

 

 

 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月１４日　１７時４４分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月１４日１７時５２分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月１４日１７時５３分

  　　　　　　　　　　　　　９月１４日１７時５４分　　「佐渡ヶ島に沈む大きな夕日」 

 

　　　　　　　　　　　　　　　　９月１４日１７時５４分　　「佐渡に隠れてしまった太陽」

 

 

 

 翌朝早く・‥‥東側にそびえ立つ朝日連峰をのぞむと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　９月１５日　６時１６分　　

　　　　　　　 ９月１５日　６時１７分　　朝日が雲の間を昇り始め、空は微妙な色合いに。

朝まだき、、、

雲間を昇る朝日を見ながら・・・

朝風呂へと向かうのでした。