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というわけで、本日行われた第138回天皇賞(秋)、東京競馬場に観に行ってきました
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予想通りの大混雑で、到着したときには既に歩くのが困難なほど、人が溢れていました。
10万人くらいは集まったかも知れませんね
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いよいよ、本馬場入場です。
白馬に誘導されて、出走馬たちが入場してきます。
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こちらはウオッカの入場シーン。
武豊騎手が外ラチ沿いの、一番観客席に近いところにウオッカを誘導しました。
この日のウオッカは落ち着きがありました。
レースのほうは、天皇賞史上に残る大激戦となりました。
スタートから先頭に立ったダイワスカーレットが、前半1000mを58秒台というかなりのハイペースで引っ張りました。
このとき観客席のあちこちからどよめきが起こりました。
「速過ぎる」という声が聞こえてきました。
私もこのとき、これはダイワスカーレットは直線で失速すると思いました。
そしてディープスカイは中団やや前のポジション。
かかり気味になっていて、騎手が何とか抑えている感じでした。
ウオッカはディープスカイの後ろというポジションでした。
ちょうど中団くらいにいたと思います。
折り合いもついていたので、これはウオッカの勝ちだ!とこのとき思いました。
しかし。。。ここからかつてない大激戦が始まることになるのです。
第四コーナーを回って、最後の直線へ。
先頭はダイワスカーレット。
ディープスカイはダイワスカーレットの外へ。
そしてウオッカがそのさらに外へ。
ダイワスカーレットはまさかこのまま逃げ切れるはずがない、もうスタミナがないはず、と思っていたのですが、ここから脅威の粘りを見せる。
ディープスカイもウオッカも懸命にスパートしているはずなのに、ダイワスカーレットとの差が少しずつしか詰まらないのです。
それでも直線半ばくらいでついにウオッカがダイワスカーレットを捉えます。
ダイワスカーレットに並びかけ、脚の勢いもウオッカのほうが上、これはこのまま突き放すのでは!?と思いましたが。。。
ダイワスカーレットが、再び差し返してきたのです
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信じられない。。。何という底力。
強すぎるよ、スカーレット。
ゴール寸前での脚色は、ウオッカよりむしろスカーレットのほうが上を行っていたかも知れません。
私は夢中で「ウォッカーーー!!!」と叫んでいました。
ウオッカが負けてしまったら、もう生きる希望がなくなってしまうのではというくらい、必死の声援を送りました。
本当にウオッカには何としても勝ってほしいと思っていました。
そしてこの二頭がほぼ並んだままゴールイン。
タイムは1分57秒2。
こんなとてつもないタイムは、天皇賞史上に例がありません。
レコードの赤文字が、電光掲示板に出ていました。
そして同じく、電光掲示板の1、2着、3、4着のところに「写」の文字が出ました。
決着は写真判定にもつれ込みました。
とてつもなく長い写真判定でした。
ターフビジョンには何度もゴール前の映像が映し出されていました。
それを見た限り、わずかにダイワスカーレットが優勢。
この映像が流れるたび、観客席のあちこちから歓声や溜息が聞こえてきました。
私のすぐ前の席にいた奥様方のグループの一人が、
「スカーレットだ!やっぱりスカーレットが勝ってるよ!」
と言っていました。
(スカーレットスカーレットって。。。ウオッカが負けるわけないだろ!!何言ってんだよ!!)
と心の中で抗議しました^^;
このゴール前の映像はよく見ると、正面から撮影したものではなくて、やや斜めから撮影したものでした。
なので、ダイワスカーレットのほうが有利に見えても、実際にはほぼ同着なのではないかと思いました。
それと奥様方のグループの別の一人は、泣いていました。
ダイワスカーレットとウオッカの激闘を見て、感極まったようです。
あれ?そういえば。。。私も、目頭が熱い。
ふとそれに気付いたら、ジワッと涙が溢れてきました。
慌てて堪えましたが、まさか涙ぐむなんて。。。
胸騒ぎもしていました。
もしウオッカが負けていたら…
神様お願い、ウオッカを勝たせてやって!
祈るように手を組み合わせたりもしていました。
それにしても写真判定の時間が長すぎる。
相当もめているのは間違いないにしても、これだけ長いとなると、同着の可能性もあるかも。
そう思っていたそのとき、電光掲示板の「写」の文字が消えました!!
そして1着の欄に表示されたのは…
14
ウオッカのゼッケン番号です
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ウオオーーーッ!!と一気に歓声の上がる観客席。
この瞬間、牝馬として史上初めて、牡馬混合GⅠを三勝した歴史的名馬が誕生しました。
日本ダービー、安田記念、そして天皇賞(秋)。
再び、涙ぐんでしまいました。
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この写真は、写真判定が終わったあと、ターフビジョンに映し出されたものです。
トップを走る二頭のうち、奥にいるのがダイワスカーレット、手前にいるのがウオッカです。
着差は、たったの2cmだったそうです。
写真をクリックすると拡大されるので、2cmがどのくらいの差か、見てみてください^^
きっとこの天皇賞(秋)は近年稀に見る名勝負として、多くの人の心に残っていくことと思います
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激闘を終え、インタビューを受ける武豊騎手。
ウオッカの勝利が確定したあと何度も万歳をしていたので、相当嬉しかったのだと思います
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「ウォッカで乾杯ですね」のセリフが印象的でした
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1着から5着までの着順は、以下のとおりです。
1着 ウオッカ
2着 ダイワスカーレット
3着 ディープスカイ
4着 カンパニー
5着 エアシェイディ
今回の激闘を見て、スカーレットのほうがウオッカより強いというのを、実感させられました。
休み明け二戦目のウオッカに対して、スカーレットは休み明け初戦です。
しかも故障で7ヶ月の休養明けという状況。
さらに、ハイペースで逃げたのに、最後までバテなかった強靭な底力。
もしスカーレットがジャパンカップに出てきたら、今度はウオッカ、勝てないかも知れません。
本当にスカーレットの強さときたら、私の想像をはるかに超えていました。
東京競馬場ではいつもの戦法は通用しないと読んだのですが、完全に見くびっていたようです。
これで完全に、ペースが速くても遅くても先行して押し切る戦法を、自分のものにしたと思います。
ウオッカにとって最大最強のライバルとして、これからも立ちはだかりそうです。
でも何はともあれ、今回の天皇賞(秋)はウオッカが勝った。
私は本当に心の底から嬉しかった。
予想の記事のとき、ウオッカには華があると書きましたが、やっぱりこの馬には華がありますね
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やるときはやってくれる馬、それがウオッカ。
感動をありがとうウオッカ、これからも応援します
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