読書日和

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軍団の総帥

2008-11-07 22:02:53 | ウェブ日記
アドマイヤ軍団総帥・近藤利一。
競馬を知らない人でも、この名前を聞いたことがあるかも知れません。
アドマイヤ軍団の名のとおり、軍団の馬にはアドマイヤという冠名がつきます。
「アドマイヤ」はadmireで、「賞賛する」「褒め称える」という意味の英語です。
競馬界屈指の強豪軍団でもあり、毎年多くの馬が活躍しています。
去年はアドマイヤムーンが、そして今年はアドマイヤジュピタが、GⅠを勝っています。
その軍団の頂点に立つのが、近藤利一氏。

かつては良い軍団だなと思っていたのですが、去年、ファンの心を揺るがす事件が発生します。
日本ダービーでの武豊降板劇です。
武豊は近藤利一よりさらに知名度が高いと思います。
今までアドマイヤ軍団の主戦騎手を務めていた武豊が、日本ダービーを前にまさかの降板。
日本ダービーではアドマイヤオーラという馬に乗る予定だったのですが、オーナー側から電話があり、降板を伝えられたらしいです。
様々な憶測が飛び交っていますが、この事件以降、アドマイヤの名は名声だけでなく悪名としても認識されるようになります。
武豊を降板させた理由としては、この年武豊が乗ったアドマイヤ軍団の馬がGⅠで惜敗してばかりで、近藤利一氏が激怒したというのが有力視されているようです。
香港のGⅠにアドマイヤムーンが遠征して3着に敗れてしまい、このとき武豊がとった戦法が気に入らなかったのが直接の原因と言われています。
嘘か誠か、武豊降板後の宝塚記念というレースで、
1着 アドマイヤムーン
3着 ポップロック(武豊が騎乗)
になったとき、近藤利一氏は「ざまあみろ!!」と言ったという噂があります。
また、日本ダービーでの降板劇以降、アドマイヤ軍団と武豊は完全に絶縁状態になっています。
この事実が、飛び交っている噂に説得力を持たせていたりもします。

しかしもう一つ気になる噂として、武豊のほうが色々と文句を言う近藤利一氏にうんざりし、騎乗拒否したという説もあります。
実は今年、三浦皇成というデビューしたての若い騎手が「もう、あの人の馬には跨りません」と言って、近藤利一氏に絶縁宣言をするという事件があったらしいのです。
と、ここまで聞くと、近藤利一氏はとんでもない悪人なのでは?という印象を持つのですが。。。実は、意外と良いところもあるようなのです。
近藤利一氏のことをネットで調べてみたら、市役所に多額のお金を寄付したりもしているようなのです。
ほかにも、不祥事を起こして引退を考えていた騎手を励まして、アドマイヤ軍団の馬でGⅠを勝たせたということもありました。
なんだか、「白い巨塔」の財前教授を思い浮かべてしまいました
傲慢なところや野望の強さ、それでいて人情もあったりして、似ているなと思います。

競馬界にも壮大な人間ドラマがあるなと思います。
馬主と騎手の確執、騎手の調教師への恩義、軍団の総帥としての器、ファンの気持ちetc…
人間ドラマが好きな私は、けっこう面白いなと思ったりもします。
TVドラマでも、白い巨塔や華麗なる一族を見ていましたので

近藤利一氏が競馬界に貢献しているのは間違いないので、これでもう少し傲慢さを抑えてくれれば…と思う今日この頃です。
こういう我の強い人だからこそ頂点まで上り詰められたという考え方も出来るので、難しいところですね。
何はともあれ、アドマイヤ軍団が今後どんな活躍をしていくか、見守っていきたいと思います