読書日和

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第46回衆議院選挙 被災地が出した答え

2012-12-18 22:14:17 | 政治
今回の衆議院選挙。
自民党が294議席を取り圧勝という形で幕を閉じました。

特に印象的だったのが青森県、岩手県、宮城県、福島県の被災地の選挙区。
小沢一郎氏や民主党の地盤が強い地域を除き、ほぼ全ての選挙区で自民党が勝っていました。
これは被災地の有権者が民主党に「No!」を突きつけたということです。
震災から1年9ヶ月が経つのに未だに遅々として復興が進まないのだから当然だと思います。
思えば民主党は震災の後もずっと復興そっちのけで党内抗争に明け暮れていました。
あれは被災地の方々から見ればかなり醜悪な光景に映っていたはずです。

それと福島の原発事故を受けて「脱原発」や「卒原発」を掲げて戦った政党(日本未来の党など)がありましたが、これも元々地盤が強かった岩手の小沢一郎氏を除き全て敗戦。
福島でも「脱原発」「卒原発」を掲げて戦った政党は全て敗戦となりました。
なぜ福島県などの被災地で「脱原発」「卒原発」の政党が支持を得られなかったかですが、ツイッターで的を得た意見をいくつも見かけたので、以下にご紹介します。
被災地の方のツイートもあります。
ちなみにツイートに時折出てくる「放射脳」というのは、放射能が怖くて脳内が福島県=死の県と考えるようになってしまった人達を指す言葉です


ひろ☆ひろと‏@manchi1130
福島県で自民党が圧勝したことに対してあのアホ反原発の連中がグズグズ言ってるみたいだけど、福島県においては原発云々は争点じゃないってことに気づかなきゃいけないんだよ。
オイラ達被災民にとって最優先すべきことは復興であって、ポイントがズレていたから負けたことを認めなければならない。


kayo‏@kayo_kiseki
今一番大切なのはここだよ。
東北を元気にするためには全体の経済を元気にする、そのためには電力安定という当たり前のことを言った党が勝っただけ。
被災地も圧倒的な自民勝利。 RT @kahoku_shimpo: 復興停滞、東北怒る 政権迷走に反発


通りすがりの猫‏@kijitora3
はっきり言っとくけど、福島県で自民党が勝ち、反原発をはやし立てる政党が全滅したのは、放射脳がただの無知なエゴイストで、福島の人の気持ちや復興なんぞなーんにも考えていないことが誰の目にも明らかだからだよ


葉子‏@yoko4449
自民圧勝に「有権者は原発が好きなんだね」と皮肉るツイートを見ると、自分と異なる意見が何故そうなるのかを考えもせず、程度が低いものだと見下しているような印象を受ける。
脱原発の実効性に不安があったから、という方向は考えもしないのかな。


葉子‏@yoko4449
原発、使わないで良いなら使いたくないって人は(私も含めて)多いと思うよ。
でも、経済低迷したり借金が多くてこの状態で本当に大丈夫か?って不安も大きい。
「他がどうなろうが原発停止が最優先」に同調できない人を貶めるような言い方をちょくちょく見て本当に残念だ。


fallout_tokyo‏@fallout_tokyo
脱原発派の言動を見てると、日本国民否定が目立ちますね。
民度が低いとか、安っぽい国民とか、終いには不正選挙だ!ってw
そうやって現実逃避してるから誰からも支持されないのだよ。 #反原発 #卒原発


しまりす 保守系中間管理職‏@simalis1
選挙前「フクシマを返せ!子ども達の命を守れ!」
↓ 選挙後「福島県民の民度が低い」 反原発のご都合主義には反吐がでる。 #seiji #fukushima #総選挙 #反原発 #放射脳


TAI:二重生活中の福島市民‏@taisei36
「もう、福島県民には同情しない」。
選挙結果を受け、そうした言葉を散見する。
私にはこの場合の「同情」という思想が受け入れ難い。
まるで、自分を「強者」とし、相手を「哀れな弱者」としてしか素(もと)より見ていない。
遠く高みから相手を見下ろすような視線には、他人事や軽蔑の念が感じられる。 #福島


甘栗‏@miso_amaguri
山本太郎ニコニコ選挙特番での発言。
「政治で世の中を変えるのは無理。
これからは今回自民、公明、民主に投票した人たち以外の人の命を守るために活動していく」 二重三重にダメだろこれ。 #山本太郎


ながみねゆき‏@YUKI011407
選挙結果を受けて「もう、福島には同情しない」と言う方々いらっしゃるとか。
数回ツイートしましたが福島に必要なのは理解であって同情ではありません。
同情は一瞬にして差別、否定に変わるという私の考えは誤りではなかったようです。
「もう、同情しない」は「もう、利用価値はない」でしょうか?


まず一番最初に出てくる、
オイラ達被災民にとって最優先すべきことは復興であって、ポイントがズレていたから負けたことを認めなければならない。
この言葉が全てを現していますね。
被災地の人達にとって最優先すべきことはあくまで震災からの復興であって、脱原発や卒原発で騒ぐことではなかった、これを理解出来なかったから支持を得られなかったのだと思います。
しかも脱原発や卒原発を前面に押し出している政党はそればかり強調していて、被災地の復興をどう進めるかについてはあまり熱心ではないようです。
これではとても支持を得るのは無理だと思います。
総選挙直前に急ごしらえで作った「日本未来の党」などはいくら何でも被災地の有権者を舐めすぎだと思いますね。

それと、自民党圧勝の選挙結果を受けて「もう、福島には同情しない」と言っている反原発の方々。
この人達は最低だと思います。
この人達にとって福島はあくまで自分達の支持拡大のために利用すべき対象であって、選挙で敗れた今、もう利用価値はないと言っているに等しい外道ぶりです。
私はこういう人達がパフォーマンスで連呼する「命、命」という言葉を全く信用する気にならないです。

あと、落選した元俳優の山本太郎氏の
「これからは今回自民、公明、民主に投票した人たち以外の人の命を守るために活動していく
という言葉。
これもかなり酷いなと思います。
自分に投票しなかった人、すなわち「卒原発」に賛同しなかった人の命はどうでも良いと言っているに等しく、こういう人が「命を守る」と言っても全く説得力がないです。
このような「卒原発にあらずんば人にあらず」という思考回路は非常に自分勝手で、まったく被災地の復興も考えておらずあくまで「卒原発」にしか興味がないというのが透けて見えます。
また何の対案もなしに今すぐ全国全ての原発を廃炉にしろと言っていますが、そこで働く人々のことはどうなっても良いと言うのでしょうかね?見殺しにしろと?
このような「卒原発」のことしか考えていない人が国会議員になっても百害あって一利なし、落選してくれて良かったと思います。


以上のように、被災地の人は脱原発だの卒原発だのより、まずは被災地の復興を第一に考えてくれる政党を選んだということです。
エネルギー政策については被災地置き去りではなく、被災地の復興を進めながら時間をかけて議論したほうが良いと思います。
ただ短絡的に「脱原発」「卒原発」と言っていれば当選させてくれるほど有権者は甘くはないというのを今回の選挙結果は示していると思います。