ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

引退宣言。

2014-04-07 23:50:37 | Weblog


スキーといえばコブ。昆布ではなくてコブ。コブ斜面ね。
僕は無類のコブ好きで通っていましてね。

プリンセスを姉君に預けて、弟君とゴンドラに乗って標高2000メートルの白根山の山頂へ。

そこから一気にぐぉーっと滑り降りて来ると、視界に入るコブ斜面。
いきなりコブへ行くか?と自問自答するも、そこは何しろ無類のコブ好き。行くんですね。コブへ。

まぁ、大方の予想通り、そのコブ斜面でね、転倒ですよ。何しろ春のコブはアイスバーン。ガリッガリなもんでね。転んだが最後、50メートルくらいは止まりませんね。グニャグニャですよ、僕は。まぁ、50メートルは大袈裟だけどね。

どこかへ飛んでいったニット帽を弟君が拾って来てくれて、雪を払って、さぁ、いざ、コブの続きを!と思ったらね、膝がね・・・おれのひざがぁ!どうにかなっちまったぁ!状態ですよ。
もう、スノーモービルを呼んじゃおうかと想うくらいの激痛。
まぁ、頑張って滑り降りたけどね。

最序盤で負傷してしまったので、ちゃんと滑ったのはその一本だけ。
午後は、プリンセスちゃんと、子供用ミニミニゲレンデで楽しくボーゲン競争。

子供用ゲレンデで二、三回滑って、キッズパークでソリ遊びでもしようと思っていたんだけど、プリンセスは子供用ゲレンデのスピード感溢れるコースがお気に召したようで、連続25回くらい滑るもんだからね、安静を必要とする僕の膝なんて、悲鳴を通り越して、雄叫びに変わっていたね。

さぁ、そろそろお開きかなという時間。弟君が現れる。
「にーちゃん、最後に一本滑ろうよ!」

いや、無理だって・・・マイ膝がね、もう雄叫びをあげているんだよ。君も知っているだろう?と。

弟君はね、普段は優しいいい子なんだよ。なのにね、僕のストックを奪って、なぜか山の中腹までズリズリと登って、そこに僕のストックを突き刺して、「向こうで待ってるから!」と言い残して去っていったんだよ。

ねぇ、意味がわかるかい?おれはわからないよ。なんで、ストックをそこに刺して去っていくんだい?

何が辛かったって・・・その小山に刺されたストックを取りに、スキーを履いたまま山を登る時が一番堪えたよ。僕の膝は、もう、ティーレックスの吠え声だよ。ティーレックスってわかるかい?ティラノザウルスだよ。恐竜だよ。恐竜が吠えているんだよ。

仕方が無いので、ストックを取って、ゴンドラ乗り場へ。
そこで待つ、姉君と鬼の弟君。兄妹三人仲良くゴンドラに揺られ、再び山頂へ。

あぁ、膝が膝じゃなくなって、膝みたいな何かに変わってしまった気がしたよ。

スキーの後でね、弟君はこんなことを言っていたよ。

「兄妹三人で一緒に滑るなんて、もう二度とないかもしれないと思ったら嬉しくなっちゃってさ。良かったよ」

そうかそうか、そういうことだったのか、おれも一緒に滑れて良かったよ。おれは良かったけど、おれの膝はどうかな?

ファミリーはそのまま宿へ。僕は一人、吹雪、気温マイナス5度の白根山を降りて帰ると。
右足はアクセルとブレーキを踏むんだね。帰り道の三時間。ちょっとでも動かすと悲鳴をあげる膝。耐えに耐えて、なんとか帰還。痛めたのが左膝じゃなくて良かった。クラッチは踏めない。絶対に踏めない。

そんなわけでね、もう卒業ですよ、僕は。体力と気力の限界です。
スキーを引退、とも思ったんだけど、誘われたらまた行っちゃいそうだから、「コブを引退」あたりにしとくかな。

ワールドカップ、出たかったなぁ。

追伸。
プリンセスちゃんは、スキーが大好きになったそうです。
めでたし、めでたし。

ワールドカップは、絶望です。

2014-04-07 23:28:06 | Weblog


ワールドカップまで、あと二ヶ月ちょっとのこの時期に、怪我をするなんて・・・あぁぁ。絶望的だよ。なんてこった。

誰がって? おれおれ。
右膝前十字靭帯損傷だよ・・・自己診断だけど。たぶん、そんなんだね。

僕には姪っ子が一人いましてね。まぁ、生意気なプリンセスって感じなんだよね。
そのプリンセスが年に一度の帰国をしてまして。

5歳の姪っ子一人に、大人たちの群れ6人でスキーに行ったのです。日曜日にね。

しかし、あれなんですよ。歳を重ねるとね、想像以上にカラダがいうことをきかなくなるんですよね。驚くほどにね。歳と運動不足の両方のせいね。

渋る姪っ子プリンセスを無理矢理リフトに乗せて、初心ゲレンデへ。
姪っ子ちゃん、20メートルくらい滑って、駄々をこねます。もう今にも泣き出しかねない様相です。
「よし、背中に乗りなさい」と、20キロの姪っ子ちゃんを背中におぶり、自分のストックと姪っ子ちゃんが外したスキー板とストックを右手に持ち、左手で姪っ子ちゃんのお尻を支えながら、滑り降りるのです。

別に20キロの荷物を背負おうが、両手が使えなかろうが、大して斜度のないゲレンデを滑り降りるなんて朝飯前ですよ。

ところが、なのである。

プリンセスちゃんに怪我をさせるわけにはいかないので、ゆっくりと滑っていると・・・プリンセスちゃんのお尻を支えている左腕の二の腕の裏あたりから脇の下の下あたりの筋がつってしまったのです。
降ろすわけにも、止まるわけにもいかず、なぜなら、プリンセスが怖がるから、一刻も早く下山しなければならないのだ。
完全につっているカラダの左側。つった状態で20キロを支えるって・・・辛いんです。
なんとか、下まで降りて、姪っ子を背中から優しく降ろして、僕はゲレンデ脇でゴロリ。そのまま20分ほど、動けぬまま痛みが過ぎるのをこらえていたのです。

なんとも情けないったらありゃしない。

つづく。