我が家にはウッドデッキがあって、ウッドデッキにはテントがある。
嵐山の冬は寒いわけで、マイナス9度になることもあるわけで。冬の寒い夜なんかは、テントの中で薪ストーブに火を入れて、ぬくぬくと暖まったりするのである。
紫外線が強烈に降り注ぐ今日この頃、いかがお過ごしですか?
僕はなんだか、軽い熱中症にかかったみたいで、頭痛と目眩がするのです。
月曜日。夏の間中紫外線にさらされると、大事なテントがダメになる。ってことで、永久敷設だと思われていたテントを片付けた。片付けていた。するとどこからか声がする。
すみませーん。
庭の方を視線を投げると、知らない人が立っている。暑い日だった。知らない人は汗をびっしょりかいている。
はい、なんでしょう?あなたはいったい誰なんですか?と僕。
知らない人はこう言った。
「ここはどこなんですか?」
記憶喪失か?新手の記憶喪失詐欺か?と、ちょっと引き気味の僕。
知らない人は右手にしわくちゃの紙を握りしめていた。
遭難・・・なのか?
すると、知らない人は、僕に紙を見せながらこう言う。
ここ、どうやって行くんですか?
紙は、新聞に折り込んである求人広告。知らない人が指した箇所には、養鶏場の名前が記されている。
つづく。
1.Iris
2.3gの奇跡
3.スマイル
4.ジュークボックススター
5.Queen Of Rumble Fish
6.ムーンライトキス
7.プロローグ
8.花鳥風月
9.青い鳥
10.フラワー
11.帽子からまだ鳩が出ないし
12.ロゼッタ
13.Love Song
14.December
15.老いぼれ猫のひげが夜空に届いた昔
16.ミツバチと三日月
17.マーガレット
18.We are the Pirates
19.アニーノーニワ
20.HIKARU
21.明日のソレア
22.半分の月
23.にゅー☆ぶるー☆ばーど
24.愛の唄
25.Birthday Song
26.帽子からまだ鳩が出ないし