結構昔の話ね。
夜中のテレビを観ていたら、岡村靖幸がキャンディーズの「年下の男の子」という曲をアコギ一本で弾き語っていた。もうめちゃめちゃギターを弾きまくって、もう原曲のメロディーを無視して歌いまくって、もうめちゃめちゃカッコ良かったんです。
「あぁ、もう一回観たいなぁ。ビデオ録っておけば良かったなぁ」と思っていたら、数日後にその番組の再放送があるってんで、録画をしたのです。
そしたら、僕の目的の岡村靖幸が歌ってる箇所だけすっぽり抜かれていたのです。
なぜならば、その週に、岡村靖幸が覚醒剤の使用だかなんだかで逮捕されちゃったってことで、カットされた模様です。
なんだそれ?なんなんだ、そのタイムリーさは?って話なんだけどね。
「あぁ、もう一回観たいなぁ」とか思っても後の祭りじゃないですか。逮捕されちゃったしさ。
で、先日、ふと思ったわけですよ。YouTubeにあるんじゃね?ってね。
検索したら、ありました。ははは。すごいね、YouTube。
あぁ、YouTubeのある時代に生まれて良かった。岡村靖幸の年下の男の子、カッコいいなぁ。ってね。
で、陶芸の話の続き。
やっぱり、本と動画は違うよね。
本ではわからないものも動画ならわかる。実際にやってくれちゃってるからわかる。わかるというか、イメージが出来る。イメージね、これは大事。
大事なのは基本。大事なのはイメージ。
つまり、大事なのは基本のイメージ。
さて、電動ろくろに向き合う僕なのであります。
そう、もちろん、最初からうまくなんて出来ない。つまり、イメージ通りにはいかない。
いくら動画を観たって、何度動画を観たって、いきなり出来るほど甘くはない。
しかし、僕にはイメージがある。失敗しては怖し、失敗しては壊し、ちょっとうまく出来ても壊し、まぁまぁ上手く出来ても壊し。基本が出来るようになるまで、粘土を真上に持ち上げ続けるのです。
なぜならば、YouTubeの先生が、そう言ってたから。
「何度もやりなさい。それが上達への近道です」ってね。
電動ろくろに向かってみて、基本の動作にチャレンジしてみて、全然うまくいかなかったりして・・・また動画を観る。
すると、「ほぉ」と、なんか分かったような気がしたりする。「ほぉ」。大事なのは、「ほぉ」。そう、「ほぉ」が大事。
そして、翌日またチャレンジ。
そんなことを十日間に渡って10時間くらいやってみた。
10時間を十日間ではない。十日間で10時間。ははは。一日たったの1時間。ははは。1時間しかやらない。
もしかしたら、もしかしたらだけどね、天才かもしれない。
まぁまぁ、上手に作れるようになった。
いや、天才ってのはね、陶芸の天才という意味ではない。10時間で上手くなる天才ね。
よかったなぁ、天才で。よかったなぁ、無能じゃなくて。よかったなぁ、電動ろくろ買って。よかったなぁ、YouTubeがある世界に生まれて。
つづく。