太魯閣峡谷というのがある。タロコと読む。
深く切り立った断崖に挟まれた場所。台湾随一の景勝地だという。
行かねば!と思ったわけではないのだが、タロコへ行くことにした。
僕にはスクーターがある。スクーターに乗ってブイーンと、タロコまで行こう。
花蓮から少し北へ。
タロコは観光客がいっぱい。それはそうだ。台湾随一の景勝地。ツアー客、観光バス、が沢山いる。土日ともなると・・・大変な大騒ぎらしい。
台湾へ行ったことがある人のほとんどがタロコへ行くらしい。台湾の人も行くらしい。だから人がいーっぱい。
嫌だなぁ・・・人がいっぱいの場所。などとは思わない。僕には、タロコへ行かねばならない理由がある。
タロコへ向かった。
国道9号線を北上して一時間ほど走って、山道へ入るともうそこはタロコ。断崖絶壁に挟まれる。
けっこうすごい。やるなぁ、タロコといった具合。
タロコは崖崩れが起きる場所でも有名。けっこう人が死んでいる。今にも崩れそうな崖の道を行く。時折、崖が崩れた後の処理をしているところを通り過ぎる。
名所らしき場所ではスクーターを停めて写真を撮ったりする。
そしてタロコの終点。
実際、あっという間に通り過ぎてしまった。台湾随一の景勝地なのに。申し訳ない。でも、僕にはここへ来た理由があるんだよ。ほかにね。
タロコ観光のバスも路線バスも、タロコの終点、天祥という場所で引き返す。
僕の目的地はその少し先にある。
どこへ向かうか、おわかりだろうか?
深い山の奥。そこには何があるか?
ブログ読者の面々なら薄々は・・・?
スクーターのシートの下に入れた小さなリュックには、一応水着が入れてある。タオルも持ってきた。
さぁ、いざ進もうか・・・
秘湯へ。
つづく。