たとえば・・・
朝から畑へ出たとして、なぜ畑へ出るかというと、今の時期はとても大切な時期で、今を逃すと夏に何も採れなくなるという危険をはらんでいるので出るしかないという・・・。朝から暗くなるまで畑にいたとして、炎天下で動き回っていたとして、日々10時間くらいね。
暗くなって帰ってきて、たとえば、10キロから15キロ、ルーティンのウォーキングをしたりして、そこそこ疲れたりなんだりして。シャワーを浴びて、ご飯を食べたりして。もう結構夜が深かったりして。
それから「よし!いくぞ!」と気合いを入れて、ギターを持って車のエンジンをかけたりして、誰も来ない高速道路の側道で唄を歌ったりして、なぜ歌うのかというと、ライブがもう数日後だったりするからね。
「ちょっと休憩」とか思って、「ブログを書くか」とか思ったりして、アイフォーンを取り出して、ブログのページを出して、「何を書くっかなぁ」と思っているいるうちに、知らないうちに、目が閉じてしまっていたりして・・・気がつくと、明るくなっていたりして・・・。
そんなことを繰り返していたりして・・・ブログの更新が滞るのは、そんなわけであったりして・・・。
こんなことじゃ、「さよなら、はちみつカフェ」のくだりさえ終わらせられないじゃーん!と、不安を感じていたりして・・・。
そんなわけで、昨日から、畑はお休みにして、ギターを弾いています。新曲を作ったりしています。ははは。畑なんて行くか!の精神で頑張っています。どうぞよろしく。ほんとに。ほんとに。
では、はちみつカフェの10ね。
キムキムにーやんに言われた通り、僕は採蜜にとりかかった。蜂のいなくなった蜂箱を解体。蜂が作った、はちみつがたくさん詰まった巣を解体。
トローリと流れ落ちるハチミツを時折舐めながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。
時折、ハチミツと一緒に口に入る蜜蝋やらゴミやらを「ぺッ」と吐き出しながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。
採蜜を終わらせて、つまり、ハチミツが詰まった巣房の塊を、バケツに載せて、あとは自然に落ちるのを待つという形まで持っていき、巣を取ったあとの巣箱をナイフで掃除をしたりしながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。
最終的に、1.8キロの完熟ハチミツが採れた。よくわかんないけれど、上出来なんだと思う。
小さなスプーンで、ハチミツを直接口に入れる。濃厚な味がする。冬を越えたハチミツ。一日、ひとスプーンのハチミツを舐める。ハチミツは健康にいい。ハチミツを舐めながら、もちろんつぶやく。「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」。
はちみつカフェ、終了のお知らせである。
まだ始めてないのに、終わりなのである。だって、ハチがいなくなっちゃったから。
さよなら、ハチさん。
物事には、始まりがあって終わりがある。それは摂理。避けようがない摂理。
毎日のように眺めていた蜂箱が、我が家の庭から消えてしまった。
もう、ハチはいないのである。
看板を、外さなければいけないのである。
とても、悲しいのである。ほんとに。ほんとにね。
ペロペロとハチミツを舐めながら、とても悲しい僕なのである。