きたさんが昼寝をすると言い出した。
ラッキー!と僕は思う。
寝る間際に、三時になったらパークゴルフへ行こう!と言って、寝た。
もちろんのこと、三時になってもきたさんは起きてこない。
ラッキー!と僕は思う。
四時を過ぎて、きたさんが起きてきた。
「思いっきり寝てもうた」
「もうパークゴルフって言う気分やないな」
僕は言う。
三時に起きるって言ってたじゃん!
きたさんは言う。
「なんで起こしてくれなかったんや」
僕は、起こすわけないじゃん!と思いながら言う。
「いやぁ、起こして暴れられたら厄介だなぁと思ってね」
きたかんが寝ている間に、僕は僕のテントに屋根をつけた。
これで、僕の居場所を確保。逃げ場所も確保。
きたさんが言う。
「ごはん、そっちで食べようか?」
僕は言う。
「嫌だね、ここで食べたら汚れるだろ?」
そんな、のーんびりとした、羅臼の午後。