人間は、足の指の爪が何個かなくなったとしても、全然生きていける。それが人生ってもんだぜ、わかるかい?。by マルティン・ルーサー・シング。
2019年の始まりに風邪を引いた。風邪を引いて寝込んだ。風邪の症状はたいしたことはなかったのだが、少し気持ちが悪くて、その気持ち悪さがすごく嫌で、すごく気になった。
もう、風邪なんて、引きたくない。
それから、歩き始めた、僕は。風邪を引きたくないから。もう、気持ち悪くなりたくないから。
このブログの中で、遠くまで歩いたことを、何度か書いた。あの後も、何度か遠くまで歩いた。
隣町の豆腐屋まで、往復26キロ歩いたりもした。
最寄りの沿線の終点駅、地の果てと呼ばれる寄居駅まで、往復33キロ歩いたりもした。
でも、そんな僕は、こんな風に言われる。
「ねぇ、それがなんになるの?」
「ねぇ、それは、なんのためにやってんの?」
「ねぇ、それは、あんたみたいな暇な人にしか出来ないんだよ」
別にいいんだけど、そんな風に言われると、それなりに、少しだけ傷つく。
だから、まぁ、その後の遠路遥々道中記は、書かないでおいたというわけ。
でも、その後も、僕は歩いている。
たぶん、四ヶ月・・・120日くらい。連続で。休むこともなく。雨の日も雪の日も、歩いている。毎日毎日15キロくらい。最近は、あまりに忙しいので、10キロくらい。歩いている。
ここまでくると、辞める怖さとか、休む怖さみたいなものが顔を出してきて、可笑しい。だから、まだしばらくは、辞めないつもりでいたりする。
いつか、近い未来に、お遍路さんへ行きたい。だから、辞めないつもりでいる。
僕の足の爪。10本あるうちの4本が浮いてしまっている。
数ヶ月前から、爪が剥がれ始めた。歩きすぎで。
爪が剥がれて浮いてしまっているから、すごく痛い。
すごく痛い場合、歩かなければいいのだが、すごく痛いくらいで歩かないなんてバカみたいだから、爪が剥がれ始めた足の指にテーピングを巻いたりして歩く。だって、歩くと決めているのだから仕方がない。それが対処ってものだ。どこかが痛くても競技を続けるアスリートの気持ちが、少し理解できたりして面白い。
そして、僕の足の指の爪は剥がれ続け、4本、紫色になって、浮いてしまっている。歩き始める前にテーピングを巻くのが日課となり・・・。
数日前のこと。
日課のテーピング巻きをしようと足の爪を見ると・・・爪がピローンと・・・。
「あっ!爪、取れちゃってんじゃーん!」
右足の人差し指の爪が、ついになくなってしまった。
ガビーンとなった。
ガビーンとはなかったが、取れてなくなってしまったものは仕方がない。なくなった爪があった場所にガーゼを当てて、テーピングを巻いて、歩きに出かけたりして。10キロ、歩いたりして。
「へぇ、爪なんてなくてもへっちゃらなんだなぁ」・・・と、歩きながら思ったりして。
「じゃあ、爪は、なんのためにあるんだ?」と、歩きながら疑問に思ったりして。
なんの話をしてるんだ?って話だったりして。
継続は力なりって話をしたかったりするわけだったりして。
それは、なんの力になるんだ?って、ちょっと疑問に思ったりもしたりして。
まぁ、おれも頑張ってるから、みんなも頑張ろうねぇって、話だったりしたりして。
ではでは、今日はこの辺で。
また明日ね。
ライブまで二週間。
あっ、空が明るくなって来た。
下北沢lownで会いましょう。
6/1に、会いましょう(^。^)