おじさんは、かなりおじさんなわけで、おじさんというよりおじいちゃん風?
40年前の話とか、なかなか聞けない話をしてくれた。
ところどころよく分からない話があったり、急にビデオカメラを再生し始めて、僕に見せてくれるのだが、一体何を見せたいのかがわからなかったりして。ツルツル坊主の知らないおじさんが画面に映ってたりして・・・これ、なんなんですか?と言いたくなる。でも、おじさんは、5回くらい、そのシーンを再生してくるわけで・・・。おい!なんなんだよ!ツルツル坊主が映ってるだけじゃないか!と握りこぶしを机にドン!とやりたくなったりするのだけれど、グッと我慢したりするのである。
壁に「くったり隊は出て行け!」と書き殴ってあったりして。僕が「くったり隊ってなんですか?」と聞くと、おじさんが説明してくれる。
でも、そのおじさんがしてくれる「くったり隊」の説明もよくわからず、一体誰がくったり隊で、どこにくったり隊がいて、誰と誰が戦っているのかもわからず終い。まぁ、いいんだけど。
グッドイブニング十勝の夕焼け。
おじさんは、くったりライダーハウスの歴史をよく知っている。
きっとここが好きなんだ。ライダー達と話すのが好きなんだと思う。
「このライダーハウスの畳を替えに来たんだよ」とか、「いつもは車の中で寝てるんだよ」とか、ちょいちょい「それは嘘だな」という話を挿しこんで来るのだけど・・・
まぁ、いい人だから許してあげよう。
このくったりライダーハウス、ここもまた存続の危機。利用者の減少で、閉鎖の噂が絶えない。
こういう場所。すごく助かるんだけどなぁ。
僕にとっては、これが「北海道」なんだけどなぁ。