デカマグの重さを計ってみた。454グラムだった。おぉぉ。腱鞘炎になる。と思うよ。
陶芸用語ね。窯に入れて焼くことを「焼成」っていうんだよ。
焼成には、「酸化」と「還元」の二種類があってね、おれ、よく分かってないんだけどね。ははは。二種類あるんだって。おれ、どっちでもいいの。だって、よくわかってないから。ははは。
いつもは酸化で焼くんだけどね、今回は初めての還元。興奮するよね。初めての還元。ほんとは興奮しないよね。だってよくわかってないからさ。
でもね、酸化と還元は全然違うの。何が違うって、同じ釉薬を使っても出る色が違う。還元の方が断然面白い。いい色が出る。らしい。
たとえば、織部という釉薬を掛けると、酸化では深い緑色になるのだけれど、還元では赤くなる。
そう、このデカマグ。織部を掛けた。出来上がったデカマグを見て、僕はつぶやく。
「全然赤くないじゃん・・・」
「いつもと一緒じゃん・・・」
「緑じゃん・・・てか、黒?」
なんなの?なんなの?なんなの?
今回の還元焼成は、なんとなく失敗らしい。温度が足りなかったとか、窯の中の位置によって温度が全然足りなかったとか・・・。
小沢さんのカエルの置き物は、緑になるはずが、釉薬が溶けなくて真っ白のままだった。カエルの置き物10匹。真っ白。