僕が北海道の旅を始めた頃、屈斜路湖でバリオス姉さんに出会ったことを、だいぶ昔にブログに書いた。
あれから数年、僕のバイクはマグナからシャドウに代わった。
屈斜路湖を訪れるたびに、それとなくバリオス姉さんの姿を探した。
昨日、屈斜路湖畔にテントを張った。
キャンプ場を歩く女の人の後ろ姿がある。
バリオス姉さんかな?と、ふと思った。
実のところ、バリオス姉さんの姿形、顔を覚えているわけではない。何しろ、だいぶ前のことであり、話したのは十分程度のことなのだ。
そこにバリオスが停まっていれば、それはバリオス姉さんに間違いないのだが、バリオスを見つけられなければ、バリオス姉さんがバリオスに乗っていなければ、僕はバリオス姉さんを識別することはできない。
今朝、再び、キャンプ場を歩く女の人の後ろ姿を見かけた。
なんとなく、バリオス姉さんのような気がする。
追いかけてみた。果たして・・・バリオスはあるのか。。。
女の人が足を止めたところに赤いバイクが停まっていた。赤いボディに銀色でバリオスの文字。
僕は声をかけた。
相変わらず・・・初めて会った時と同じくらい、バリオス姉さんはほんのりと冷たかった。
僕は、バリオス姉さんに出会って、話して、マグナでの走行10万キロを目指した。
マグナは98000キロで新潟の空に散った。
バリオス姉さんのバリオスの走行距離は、現在197000キロだという。30万キロが目標だと言っていた。
グッドモーニング屈斜路湖。
旅を続けていれば、また出会える。
なぜならば、それが旅であり、それが旅だから。