「春なのに〜お別れですか?春なのに〜涙がこぼれます〜♫」by 柏原しんぐ
冬の間のミツバチたち。寒い日は巣箱の中でくっつき合って温め合うのだろう。暖かい日には、巣箱から出てきて次から次へと飛び立っていく。どこかに花が咲いているのだろう。
季節は過ぎ、春になる。
暖かくなり、ミツバチなど動きも活発になっていく。
なんとか、我が家のニホンミツバチは、無事に冬を越してくれた。
春の木漏れ日の中、ミツバチの巣箱の横に座ってハチを観察したり本を読んだりする。
ミツバチにとって僕は、邪魔だったり怪しい存在だったりするわけで、僕の周りをブンブン飛び回ったりなんだりする。そして、そこにいてそんなに動かない僕の存在に慣れる。
僕のズボンの上を歩いてみたり、僕の手の甲を歩いてみたり・・・手乗りミツバチ。可愛いなんてもんじゃない。春とミツバチ。ミツバチと春。もうそこには、希望の未来しかない。
三月。何日か雨の日が続いた。雨の日はミツバチは動かない。僕のミツバチの観察もお休みである。
雨が止んだ。晴れの日。ミツバチたちが巣箱から出てこない。
まぁ、そんな日もある。
次の日も出てこない。
まぁ、そんな日もある。
その次の日も・・・
おかしいなぁ・・・
変だなぁ・・・
春なのになぁ・・・