火傷ってのは、流水で冷やすのがいいってのは知っている。
でも、流水で冷やし続けるっては無理なもんだ。限度がある。
さいたま市の大きな病院で働く、ちょっと偉いベテランの看護師さんが、アドバイスをしてくれた。
「ビショビショの濡れタオルをあてていなさい」
特に冷やさなくてもいいらしい。濡れタオルをあててさえいればいいらしい。
だがしかし、冷やさないと痛いのである。キンキンに冷やさないと痛くて泣けてくるのである。
だから、濡れタオルの上にアイスノン。濡れタオルの上にアイスノンの足をクーラーバッグに突っ込んで。
結局、20時間くらい、クーラーバッグに足を突っ込んだまま過ごした。もちろん、アイスノンをちょこちょこ取り替えながら。
驚いたことに、あんなに痛かったのに、20時間後には痛みがすっかり消えていた。
やはり、専門家のアドバイスは凄いと言わざるを得ない。
少し水ぶくれなっている。ほんの少し。この程度で済んだのは、濡れタオル作戦のお陰だと思われる。
歩ける。
あっという間に歩けるようになった。
でも、靴は履けない。しばらくは、靴が履けない。
どう見ても、皮が柔らかすぎる。容易に全部剥がれてしまいそうだ。
今日は雨だしな。
台風、来てるしな。
もう少し、おとなしくしてるかな。