ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ハチの話。3

2020-09-21 23:28:00 | Weblog




オザワジィの家の裏に小高い山があって、その山の一部がオザワジィの土地で、その山に栗が植わっている。栗林。
オザワジィはミカン畑も持っているから、ミカン畑でもいいかなぁと思ったのだけれど、オザワジィが「栗林の方がいいんじゃないか?」と言うので栗林にやって来た。

栗林からの見晴らし、とても良い。ハチさん、来るかな?

蜂箱を仕掛ける。
蜂箱は自作。

ハチの師匠のキムキムニーヤンが言っていた。
「蜂箱に蜂が入る確率は、宝くじと同じだ」

そう、野生の蜂が、蜂箱に入って営巣する確率は、恐ろしく低い。らしい。

だけど、やらねばならぬ。やらねばならぬのだ。ハチミツ、食べたい。野生のハチミツ、食べたい。

キンリョウヘンという花がある。ミツバチはキンリョウヘンの香りに引き寄せられて、蜂箱に入る。つまりキンリョウヘンがあれば確率が上がる。すごく上がる。
キンリョウヘン・・・僕にはそんなものはない。確率は下がる。

キンリョウヘンの匂いの成分を使った、人工の蜂寄せグッズが売っている。それを使えば、確率が上がる。すごく上がる。
そんなもの、僕は持ってない。すごく高い。だから持ってない。確率は下がる。

ミツロウ・・・蜜蝋。ハチの巣を茹でて溶かして冷やして固めたもの。これはある。
ミツロウを塗る。蜂箱の天井や壁や入り口に塗る。バーナーで燃やしてくっつける。
ミツロウの匂いに引き寄せられてミツバチがやってくる。確率がほんの少しだけ上がる。何もしないよりはマシというくらいの確率は上がる。

栗林の上の方に二つ。栗林の下の方に一つ。蜂箱を仕掛けた。
仕掛けたといっても置いただけ。ただ置いただけ。

あとは、待つ。春に入らなければ、終わり。また来年の春を待つ。宝くじの確率。つまり、ほとんど入らない。
一年に一回、宝くじを買う。そんなイメージ。

「まぁ、入らないだろうなぁ・・・」

やらなければ入らない。やれば入るかもしれない。でも、まぁ、入らないだろうなぁ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。