ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

夢乃館。

2018-09-15 11:00:38 | Weblog


広尾市豊似、「夢乃館」。

新ひだかを出た僕は、天馬街道を東へ走る。

二年前、天馬街道を西へ走りながら、「嬉しいなぁ」と泣きながらつぶやいたという話を書いた気がする。

結論から言うと、国道236号を北上しながら、「嬉しいなぁ」とつぶやきながら僕は泣いた。

夢乃館、先客が二組、

世は三連休。そういえば、三連休。

バイクを停めて入り口へ向かうと、おとうさんが一組の夫婦の見送りをしていた。
夫婦と入れ違って、おとうさんから見える場所へ行き、手を振ってみる。

「おぉぉ、見たことのある顔だなぁ。今年もバイクで来たのかぁ。おぉぉ、さぁ、入りなさい入りなさい」

お店の中におかあさんが見えた。僕はペコリと頭を下げる。

おかあさんは、僕のフルネームに「君」を付けて呼んでくれた。

「さぁ、座って座って、珈琲をご馳走するわ」


おとうさんとおかあさんと、豊頃から来た夫婦と
、僕。

おかあさんは、しきりに僕のポストカードのことを豊頃夫妻に話している。
おかあさんがあんまりポストカードを褒めるもんだから、豊頃夫妻の妻が、「そのポストカードは売ってないの?」と僕に聞いて来たりして。「見てみたいわ」とか言い出したりして。「売ってません」「ありません」と珈琲をすすりながら答えたりして。「はははは」と笑ったりして。

夢乃館、明日はお休みするらしい。

つまり明日ここに来てたら、おとうさんとおかあさんには会えなかったということだ。もしも会えなかったら、今年は会えないということになって、次にあえるのは、来年から再来年になっていたのかもしれない。そう思うと、会えたことが無性に嬉しくなる。

「ちょっと散歩をして来ます」と言って、僕は席を立った。

「草原の丘」が見たい。


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