新宿にあるネイキッドロフトというライブハウス。最近のしんぐくんのソロライブの始まった場所。
お店を訪れて、デモCDを渡し、ここで演奏させてくれ!と頼む。
しばらくして返事が来る。「CD、聴いたよ。いいよ、うちでやってみる?」
そして、アコースティックイベントの日にブッキングをされる。もちろん、新人の出番は1番目、トップバッターである。
そういうのは、昔も今も変わらない。
ネイキッドロフトに出ていたのはいつだったっけな?と思い、壁に貼ってあるチラシを眺めた。
2010年とあった。
驚いた。
今は2018年。つまり、8年・・・7年半も経つのか・・・。
つい最近のことかと思った。
人に影響を与えられる人になれたら素晴らしい・・・
と、常々想っている。それは、むしろ願いに近い。
僕の人生は他人のためにある・・・と想うことがあるの、きっと、意識の中にそういう小さな願いがあるからなのかもしれない。
だがしかし、人に影響を与えられる人になんて、そうはなれない。僕なんぞには無理中の無理な話である。
僕は、数え切れない人たちに感化され、影響を受けてここまで来た。その中の誰か一人でも欠けていたら、今の僕ではなかったかもしれない。
少し前に、大学時代の友人の話をここに書いた。
その友人、DBとは、ネイキッドロフトで再会することが出来た。ライブを観に来てくれたのである。
DBの傍らに、小さな男の子がいた。小学生の高学年だったか・・・。初対面のDBの一人息子である。DBは息子を連れてライブへ来てくれた。
あれから、矢のように時が過ぎたことは、さっき書いた。
DBの年賀状にこう書いてあった。
「シングのライブを観てギターを弾き始めた息子が、高校に入学し軽音楽部へ入り、県予選を勝ち抜いて全国大会へ出たんだよ。驚きだろ?」
DBの息子がね、コーシローがね、ずっとずっと先に、自分の人生を振り返る時に僕の事を覚えていたらね・・・
きっと僕は、彼に影響を与えた「その人」になる。
きっとね。
さて、今年も頑張ろう。
時代の断片に、ひとひらの瞬間に、爪痕を残しながら進もう。