ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

アニーちょっと復活への軌跡。その十二。

2013-09-10 17:09:30 | Weblog

ソムリエってのがあるじゃない。ワインを口に含んでくちゅくちゅってして、ぺって吐き出すやつ。
あれはさ、飲んじゃうと酔ってしまって味が分からなくなるから吐き出すわけだね。吐き出しちゃうからお腹には入らないけど、このワインは美味しい!とかわかるわけだね。

ここで考えたいのは、美味しいとはなんぞや?ということなんだね。味を感じるのは、美味しいと感じるのは舌でしょ?舌でいい?喉も食道も胃も腸も、美味しいとは感じないわけだね?いい?いい?
つまりは、美味しいと感じるのは舌だけだ。ならば、このソムリエがやる「くちゅくちゅぺっ」を、食べ物に使ってもいいってこと?こと?
ずっと美味しいってこと?お腹がいっぱいにならないから無限に美味しいってこと?

いや、おだちゃんがね、ちょっと太ってるじゃない?肥えてるっていうの?どれくらい太ってるかっていうと、新車のスクーターが重さで壊れるくらいなんだけどね。あと、昔おだちゃんちに行ったら、体重計の針のガラス部分が割れてなくなってて、聞いたら「そこに乗ったら壊れた」ってくらいなんどけどね。もちろん、笑い死にしそうになったんだけどね。

で、そのおだちゃんがね、八丈島の打ち上げで定食屋に行った時にね、ラーメンと焼肉丼のセットを頼んだわけ。結構なボリュームだよ。なんたってダブル炭水化物だからね。
でね、おれも真似してね、チャーハンと唐揚げ定食ご飯抜き!を注文したの。つまり唐揚げ単品なんだけどね。つまりご飯の代わりにチャーハンだから、真似出来てないんだけどね。まぁ、品数の問題よ。

定食屋のご飯代は、帰りのフェリーで高校野球の準決勝を放送していてね、花巻東と延岡のどちらが勝つかを予想したわけ。おれが延岡でおだちゃんが花巻東。負けた方が飯代ってね。野球賭博よ。やっぱり盛り上がるよね、野球賭博。

でさ、おだちゃんはダブル炭水化物を食べ終わって、満腹満腹って言ってるわけ。
で、おれは、唐揚げをすでにおだちゃんに分けてるにも関わらず、ちょっと満腹なわけ。
で、二個残っていた唐揚げの一個をおだちゃんにあげたの。
ここの唐揚げは一個が大きくてね、一個がヒヨコ一羽くらい。

そしたらさ、おだちゃんがさ、お腹をさすりながら、ちょっと憂鬱そうな顔をして店員さんに言ったよね。「半ライスひとつ!」。驚愕。

なんの話だっけ?あっ、アニーの話だ。

どこまで話したっけかな?ライブ前日の祈りの花を作った件までだったよね。いよいよ、ライブ当日だ。

当日はシング、エムケイ、マコで車一台。シッシーとみほで車一台。大宮のライブハウスで落ち合う予定だった。
がしかしである、祈りの花を作ってしまったため、みほと練習しなければならない。
リハがあるじゃないか?とお思いのみなさん、甘いですよ。リハという短くも貴重な時間をぽっと出の新曲に当てるわけにはいかないんですよ。それ以前に、リハで初披露となれば、みほの拒否率が飛躍的にアップしてしまうことでしょうよ。

そこで、悪魔のメールをポヨーンと送信。
「新曲出来たから、行きの車の中で練習しよう」。
もちろん、拒否率を下げるために、みほはちょろっとコーラスをしてくれるだけでいいからね、の一言も忘れずにつけた。

みほの返事は「出た!」であった。またいつものやつが出た!って意味ね。まぁ、本人も薄々気づいていた?実は期待していた?と、ポジティブに考える僕なのである。

みほ家のそばのコンビニに二台が集合。そこで僕は車を乗り換える。裸のギターを抱えて乗り換える。後部座席にギターを抱えて座り、歌の練習をするのである。メンバーもびっくりである。

サビのコーラスが仕上がるタイミング辺りで、言う。
「ここも、みほ、歌ったらいいと思うよ」
みほは言う。「出た!」

そんなわけで、バタバタと祈りの花という新曲が出来上がっていくのであった。

しかし、こういう時のシッシーはいいね。
コーラス部分を歌って「どう?」と聞くと、「いいと思います」と答えてくれる。ここで小難しいことを言われると、みほの不安が一気に増幅するのだ。
みほパートのAメロを歌って、「どう?」と聞くと、「いいんじゃないっすか」と答えてくれる。ここで小難しいことを言われると、みほがやっぱり歌わない!と言い出してしまう。

基本的に素直一本やりなシッシーのナイスなアシストを受けながら、車は一路大宮へと向かうのであった。

余談だが、先日みほからメールが届いた。

祈りの花という新曲のモチーフ、カバーなのだからモチーフではないな、祈りの花の原曲が挿入された映画の話をライブのMCで話した。東ティモールの独立を描いたカンタティモールというドキュメント映画の話だ。

みほのお客さんが興味を持ってくれたらしく、映画のタイトルの問い合わせがあったらしい。TSUTAYAでDVDを探している時に思い出してくれたようだ。

残念ながらDVDは一般にはリリースされていないようだよと伝えた。あちこちで上映会が催されているようだよと伝えた。上映会の情報が入ったらお知らせしますと伝えた。

こうやって、少しずつでも興味が広がっていくってのはいいやね。

みほからのメールの最後に「いい曲でした!って」と書いてあった。

・・・嬉しいやね。

つづく。

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