ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ゾクゾク福島の宿の話

2010-02-22 21:38:12 | Weblog
夜になったから、宿の話をもう一つ。

では、ここで問題です。

僕が、福島にいる間ずっと、ズボンののポケットに入れ続けていたものは何でしょう?
・・・
thinking time。
・・・
ブブー。



福島滞在中、たくさんの人に会ったんだけど、よく、「どこに泊まっているんですか?」と聞かれるから、「オバケ旅館だよ」と答えていた。
すると、みんな色んなことを言ってくる。

例えば、
「部屋に掛け軸ってある?」
「うん、すごい古い、めっちゃ恐い掛け軸があるよ」
「その掛け軸は絶対にめくっちゃいけないよ」
「なんで?」
「その裏にね・・・お札が貼ってあったら・・・その部屋は・・・」
とかね。

例えば、
「押し入れはなるべく開けない方がいいよ」
「なんで?」
「押し入れの奥とか、袋戸棚の奥とかにね、お札が貼ってあることが良くあるんだよね」
とかね。

さらに、
「窓は開けない方がいいよ」
「えっ?なんでよ?」
「風が入ってきて・・・掛け軸がめくれたりしたら・・・」

段々リアルな恐さが・・・ゾクゾクしてくる。



で、写真は、部屋の鍵。うん、すごく大きい。こんな部屋の鍵見た事無い。
面白いからみんなに見せて回った。
「見て見て!この鍵、リングに出て来そうじゃない?」ってね。
もう、二十号室って文字が消えかけちゃって・・・さらに恐い。


そこで、例の友人がこう言う。
「それはお前を守るお札だな。それを肌身離さず持ってないと、やられるな」。
僕はすかさずこう言う。
「うるせーんだよ、ボケ。こんなにでかいの持ってられるか!」。


次の日、出かける時に、宿の主人が声をかけてくれた。
「お出かけの時に、鍵をここに置いていってもらえれば、お部屋の掃除をしておきますよ」と。


福島滞在の五日間。僕の部屋が掃除をされることはなかった。

だって・・・肌身から離したら・・・やられちゃうかもしれないじゃん。

もちろん、押し入れも、一度も開けなかったしね。



あぁぁ、恐い恐い。


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