ニホンミツバチの天敵。スズメバチ。
書物によると、ニホンミツバチはキイロスズメバチには対抗出来るらしい。
キイロスズメバチが襲ってくると、ニホンミツバチはハチダマ作戦に打って出る。1匹のキイロスズメバチを数百のニホンミツバチで囲い込み、体温の差でキイロスズメバチを熱死させる。もちろん、ニホンミツバチ側にも被害は出る。多数の死者は出る。だが、群れは守れる。健気なのである。
オオスズメバチ・・・ハチの王様。怖いやつ。人間でも敵わないやつ。こいつがやって来ると、ニホンミツバチは巣の中で籠城するしかない。
オオスズメバチは、巣門をかじる。かじってかじってかじりまくって広げていく。かじってかじって巣門を広げて、自分が入れる大きさまでかじる。そして仲間を呼ぶ。大挙してやって来たオオスズメバチは、巣の中へ入りニホンミツバチを蹂躙し皆殺しにする。・・・怖すぎる。
秋。秋はスズメバチの季節。
秋。危険な季節。
秋、僕はいない。
秋、僕は北海道にいる。
我が家の巣箱にオオスズメバチがやって来た。らしい。
巣箱の入り口が、ガリガリに齧られていた。
巣門の前に、オオスズメバチの死骸が転がっていた。
どうやってやっつけたのだろうか?
ハチダマ作戦を決行したのだろうか?
何日も何日も、オオスズメバチよ恐怖に耐えに耐え、いよいよハチダマ作戦でやっつけたのだろうか?
僕は居なかったので、わからない。
でも、無事だった。我が家のニホンミツバチは、巣門の前に転がったスズメバチの死骸を避けながら、元気に花粉集めに勤しんでいた。