野球に飽きた子供達は、パソコンをやろう!とか、体育館でバスケをやろう!とか、かくれんぼをしよう!とか言いながら、雪月花廊の中へ入っていく。
子供達は、一緒に中で遊ぼう!と誘ってくれたが、家主不在の家の中で大人が遊んでるというのも・・・まぁ、ナシではないが、ありっちゃありだが・・・カカが帰って来るまで、外で待ってるよ。と僕は言った。
でも、結局、カカが帰って来る前に中へ入った。
なぜか?
一番下の子がこう言ったからだ。
「珈琲、淹れてあげるよ。中で飲めば?」
小2が?珈琲を?淹れられんのか?
「カカに教えてもらったから出来る」と言って、コーヒーメーカーにフィルターと豆と水を入れている。
なかなか凄まじい小2じゃないか。
そして、しばらくして、僕は言う。
「ゆうた、珈琲、まだ?」
ゆうたはポコポコというコーヒーメーカーをチラッと見て言う。
「もう少しで出来るよ」
ははは。面白い。
出来上がった珈琲を、カップに入れて、ソーサーまでつかてテーブルへと持ってきてくれる。
飲む。・・・美味しいじゃん。ははは。
子供達が言う。
「遊ぼう!」
うん、珈琲を飲んでからね。