頼もう!頼もう!
とね。
陶芸倶楽部。
に、また行って来た。
今回は大勢いた。
かるーく自己紹介をしたりして、仲間に加わった旨を伝える。
前回、来週は「タタラ作り」を教えてやろう。と、陶芸倶楽部の長老が言っていた。
「今日はタタラ作りかぁ、どんなのかなぁ?」
と、椅子に座って待っている。
がしかしである。
ふと、僕は気づいた。
タタラ作りなんて教えてくれないかも・・・きっと、タタラ作りなんて教えてもらえない。なぜならここは、会員制倶楽部。
そうだった、そうだった。危ない危ない。延々と待つところだった。
僕は買って来たばかりの信楽粘土を取り出して、コネコネし始める。
そう、僕は、「はじめての陶芸」という教則本を読んで勉強してきたのである。先週までの僕とは違うのである。一人でも、出来る。はず。
コネコネしたりグイグイしたりしていると、長老が寄ってきて言った。
「今日は何を作ってるんだい?」
危ない危ない。ほらね、タタラ作りなんて教えてくれない。新人会員のことなんて忘れちゃってるんだよ。危ない危ない。よかったよかった。はじめての陶芸を買っておいて良かった。
「飯碗を作ってます」と僕は答えた。
そうかそうかと、長老は向こうへ行ってしまった。
はははは。さすがの会員制倶楽部である。
僕は、きっと、はじめての陶芸とともに生きていくのである。
隣を見ると、おじさんが何かを作っている。
聞くと、「パンダを作っている」と言う。
「へぇ、可愛いっすねぇ、パンダ」と言ったりなんだりして。
デフォルメされたアニメチックなパンダは、実際可愛い。そして上手なのである。
「それ、箸置きにしたらすごくいいっすねぇ」とか言ったりなんだりして。
実際、売り物になりそうなくらい上手い。
アトリエの反対側のスペースに女性陣が三人集まって何かを作っている。
道具を洗いに行く時に、女性陣のそばを通った。
何を作っているのかな?と覗いてみる。
「えっ!?」
「なんで?」
「なんでなの?」
「なんで、パンダ作ってるの?」
ねぇ、みんなパンダ作ってるじゃん。
俺以外、全員パンダ作ってるじゃん。
何?何?ここ、何?なんなの?
女性陣が作っていたのは、パンダはパンダでも、デフォルメされていないパンダ。つまり、そのままのパンダ。
わかりやすく言うと、北海道土産の鮭をくわえたヒグマの置き物くらいリアルなパンダ。
三人でそれぞれ作っているからね、リアルなパンダが三体、テーブルの上に載って色付けされている。
こわいこわいこわい。
そんなわけで、アトリエパンダクラブの謎。
今日のところは、そんなお話。
とね。
陶芸倶楽部。
に、また行って来た。
今回は大勢いた。
かるーく自己紹介をしたりして、仲間に加わった旨を伝える。
前回、来週は「タタラ作り」を教えてやろう。と、陶芸倶楽部の長老が言っていた。
「今日はタタラ作りかぁ、どんなのかなぁ?」
と、椅子に座って待っている。
がしかしである。
ふと、僕は気づいた。
タタラ作りなんて教えてくれないかも・・・きっと、タタラ作りなんて教えてもらえない。なぜならここは、会員制倶楽部。
そうだった、そうだった。危ない危ない。延々と待つところだった。
僕は買って来たばかりの信楽粘土を取り出して、コネコネし始める。
そう、僕は、「はじめての陶芸」という教則本を読んで勉強してきたのである。先週までの僕とは違うのである。一人でも、出来る。はず。
コネコネしたりグイグイしたりしていると、長老が寄ってきて言った。
「今日は何を作ってるんだい?」
危ない危ない。ほらね、タタラ作りなんて教えてくれない。新人会員のことなんて忘れちゃってるんだよ。危ない危ない。よかったよかった。はじめての陶芸を買っておいて良かった。
「飯碗を作ってます」と僕は答えた。
そうかそうかと、長老は向こうへ行ってしまった。
はははは。さすがの会員制倶楽部である。
僕は、きっと、はじめての陶芸とともに生きていくのである。
隣を見ると、おじさんが何かを作っている。
聞くと、「パンダを作っている」と言う。
「へぇ、可愛いっすねぇ、パンダ」と言ったりなんだりして。
デフォルメされたアニメチックなパンダは、実際可愛い。そして上手なのである。
「それ、箸置きにしたらすごくいいっすねぇ」とか言ったりなんだりして。
実際、売り物になりそうなくらい上手い。
アトリエの反対側のスペースに女性陣が三人集まって何かを作っている。
道具を洗いに行く時に、女性陣のそばを通った。
何を作っているのかな?と覗いてみる。
「えっ!?」
「なんで?」
「なんでなの?」
「なんで、パンダ作ってるの?」
ねぇ、みんなパンダ作ってるじゃん。
俺以外、全員パンダ作ってるじゃん。
何?何?ここ、何?なんなの?
女性陣が作っていたのは、パンダはパンダでも、デフォルメされていないパンダ。つまり、そのままのパンダ。
わかりやすく言うと、北海道土産の鮭をくわえたヒグマの置き物くらいリアルなパンダ。
三人でそれぞれ作っているからね、リアルなパンダが三体、テーブルの上に載って色付けされている。
こわいこわいこわい。
そんなわけで、アトリエパンダクラブの謎。
今日のところは、そんなお話。