“たばこ”を銜(くわ)えなくなったのが2014年1月20日(月)のこと。あれから約3年4ヶ月。突然“たばこ”を止め、女房もビックリ。その突然がまだ続いています。不思議なこともあるもんだ!
“たばこ”を始めたのは、1967年4月の或る日。練馬・成増の大学の寮に居るときでした。理由は分からないのですが無性に落ち着かなくなり、先輩から一本貰って吹かしたのが始まりです。突然に喫煙が始まりました。週に2~3本だったのが日に数本になり、そのうち、日に十数本になりました。突然に止めるときまで、この消費量は続きました。
最初に先輩から貰ったのはハイライトでした。1960年(昭和35年)の発売当初から、パッケージの斬新さで若者に大人気の銘柄でした。
寮に居たのは1ヶ月足らずで、練馬区大泉学園で住まいを賃借しました。寮に居た時期を含め、此の頃の2か月程度はロングピース(1965年2月発売)を吸っていました。
でも、ロングピースは何となく“オジン臭く、ダサイ感じ”がしていたので、見た目もスマートなデザインのロングホープ(1964年7月発売)に替え、足掛け5年というかなり長い間これを吸っていました。
大学もなんとか卒業し、これ又なんとか住宅設備機器メーカーでルートセールスとして就労しているとき、1971年 12月にミスター・スリムが発売されました。他の人と同じものを嗜好しているのが嫌で、すぐにミスター・スリムに替えました。その後、転職してもミスター・スリムを吸い続けていました。ミスター・スリムは細くて長いたばこの先駆的存在でした。
ミスター・スリムを吸っていた1998年春、会社の健康診断で胃潰瘍が発見され、それから約2年、禁煙していました。それでも治らず、禁煙のイライラを解消する方が胃潰瘍治療には必要ではないかとの素人判断で喫煙を再開しました。再開直後はミスター・スリムを吸いましたが、直ぐにフィリップ・モリス社のメリットライトボックスに替えました。件の胃潰瘍は少し治まった感じがしましたが、治癒しておらず、結局はヘリコバクター・ピロリ菌を駆除する薬を一週間服用し、地獄のような腹具合を一週間我慢する羽目になりましたが、胃潰瘍は完治しました。喫煙は継続していました。
その後、消費税率が5%になったとき(1997年4月)にKENTに替え、所謂突然に止めるまで続きました。
いま、家には突然に止めたときのKENT(JETFILTER 2013年10月中旬発売)が、吸いかけのものと、未開封のものがそれぞれ一箱ずつあります。吸いかけのものには15本残っています。もう使えないだろうと思っていますが、そのまま置いてあります。
常日頃から、
「私はニコチン中毒ではない。」
「吸いたいから吸ってるんだ!」
「止めようと思ったその時には直ぐに止める!」
と周囲に豪語していました。
突然止めたときに、「また吸いたくなったらいつでも吸えるように。」との安心感のためにとっておいたものです。
もう、吸えないと思うんだけど……。湿気もきているだろう。黴も生えているだろう……。特に開封しているものは。
心を平穏に保つ目的は果たせない状態だと思うけど、それでも手元に置いておきたいという、気の弱さ!!
まだまだ、喫煙の欲望が皆無になったとの自信は持てていないので、使えなくても手元にそのまま置いておこうと思います。
2016年8月31日の朝日新聞に、厚生労働省の有識者会議が「たばこ白書(「喫煙と健康影響」に関する報告書)案をまとめたとの記事が掲載されていました。この白書では、たばこは「百害あって一利なし」との結論に達していました。
もし、国がそう考えるなら、“税収の財源が無くなる”といった脅迫観念に囚われず、たばこの販売を禁止し、新たな喫煙者の発生防止と既存喫煙者の撲滅に努めるべきではないかと思います。
2004年3月9日、わが国は国連の「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」にサインし、5月19日、国会承認しました。これにより、条約は2005年2月27日に効力を発行しています。
禁煙・受動喫煙防止は国際的な流れとなっています。
≪関係ニュース≫
2016年8月31日付朝日新聞 : 「屋内100%禁煙を」 日本の対策「世界最低レベル」 たばこ白書案
2017年2月2日付産経新聞 : 「コンビニ前の灰皿 消える日も」
2017年2月9日付朝日新聞 : 受動喫煙対策「東京だけでやれ」 自民党内で反対論噴出
2017年2月16日付朝日新聞 : 受動喫煙対策、永田町で火花 愛煙家議員、規制に猛反発
2017年5月8日付朝日新聞 : 受動喫煙対策、自民「妥協案」で合意 厚労省案骨抜き
2017年6月3日付毎日新聞 : <受動喫煙>今国会、法改正見送り 自民と厚労省なお溝
【関係サイト】
○ 厚生労働省HP「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」について
○ 厚生労働省HP たばこと健康に関する情報ページ