スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

一つの時代の終焉/IPv4からIPv6へ

2011-03-26 08:30:54 | デジタル・インターネット

  インターネットの基礎である『IPアドレス』のIPv4が、先月3日(20112 3日木曜日)を以って、IANAInternet Assigned Numbers Authority)の在庫が底をついたと発表されました。

  インターネットの黎明期から
Web2.0時代とグローバルなインターネット社会の形成の礎ではありましたが、これによって一つの時代が終わり、インターネットが新しい時代へと移っていく象徴的出来事だと思います。

(注)IANAは、グローバルにインターネットで利用されるIPアドレス、ドメイン名、AS(autonomous system)番号、プロトコル番号、ポート番号などの割り当てと調整を行う機関。


  現行のIPアドレスであるIPv4(アイピー・バージョン4)は1981年に規格化され、48億個(二進数、32桁)ありました。
  スマートフォンやタブレット型端末機の普及、中国など経済成長が著しい国々でのインターネットの広がりなどによって、
IPアドレスが配布され尽したことになります。

  だだし、これは国際管理団体(
ICANN)の在庫についてのことであって、世界を256ブロックに分割し、5つの地域管理団体に割り当て配布された在庫が底をついたのではありません。
  しかし、この地域管理団体が在庫する
IPアドレスも順次底をつくこととなり、『今年(2011年)10月にも枯渇する。』と関係研究員は推計しています。


  とはいえ、この状況が即座に私たちエンドユーザーに影響するものではありませんので、慌てることはないと思います。
  テレビのアナログから地デジへの移行とは少し様相が違っています。

  国際管理団体から
IPの割り振りを受けて各国の管理団体に割り振っている地域管理団体、プロバイダーに割り振っている各国の管理団体、エンンドユーザーにIPを割り振っているプロバイダーと、上位階層から順に在庫が尽きることになります。



Ip




    IPv4はこれまで通り使えますが、早晩、割り当てを受けることができないユーザーが出てくることは必至です。このため、管理団体及び、わが国であれば総務省や業界団体などの関係組織では、次世代アドレス『IPv6』への移行作業が進められています。
  既に、
NTTの「フレッツ光」がIPv6でサービス提供されていることからも分かるように、暫くはIPv4IPv6が併用されることと思われますが、何れの日にか、全てのユーザーがIPv6に移行しなければならない時がくるのも必然です。

  因みに、
IPv6は二進数で128桁あり、約340澗という膨大な個数を提供できるとのことです。

    (注)1澗(かん)=1兆×1兆×1兆




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明治以降に起こった主な震災

2011-03-19 10:50:20 | 社会・経済

 わが国は古くから地震と津波に見舞われてきました。時代が下るに連れ、文明が発展し、人口が増えるに連れ、統計上の数値のみならず、その被害はより甚大なものとなって来たように思えます。

 此の度の東北地方太平洋沖地震では、大津波による損壊と犠牲者の数が、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)を超えてきています。
 警察庁による3月18日までの確認状況では、死者数が6911人、安否不明者数が約1万9千人となっており、犠牲者は更に拡大するとみられています。
 因みに、明治29(1896)年6月15日に発生した「明治三陸地震(M8.5)」では21,959人が犠牲となりました。


 また、全てが地震の影響によるものとは考え難い、東京電力の福島原発の事故は、地震・津波による災害に更に輪を掛けた悲惨な事態を招く様相を呈しています。

 「阪神・淡路大震災」を経験した者として、対策実施状況などへのもどかしさを拭えない中ではありますが、犠牲者の方々のご冥福をお祈りし、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。


<震災の名称  「東日本大震災」 に>

 4月1日 17時48分 政府は、1日午後、持ち回り閣議を開き、今回の震災の名称を「東日本大震災」とすることを閣議了解しました。政府は、今後、震災関連の特別措置法や基金を創設する場合などについて、この名称を使用することになります。



 平成23年(2011)3月11日;東北地方太平洋沖地震  「東日本大震災」
   M9 (海溝型群発地震) 
   死者・不明者:
   最大震度:7
   最大震度観測地点:宮城県北部
   地震とその後の大津波により、青森、岩手、宮城、福島の4県で多数の町が壊滅
   
   福島原子力発電所で原子炉事故が発生
   政府は3月18日、今後の原発政策の見直しを行うと発表。

 平成20(2008)年6月14日;岩手・宮城内陸地震
   M7.2
   死者・不明者23人
   最大震度:6強
   最大震度観測地点:岩手県内陸部

 平成19(2007)年7月16日;新潟県中越沖地震
   M6.8
   死者15人
   最大震度:6強
   最大震度観測地点:新潟県上中越沖

 平成19(2007)年3月25日;能登半島地震
   M6.9
   死者1人
   最大震度:6強
   最大震度観測地点:能登半島沖

 平成16(2004)年10月23日;新潟県中越地震
   M6.8
   死者68人
   最大震度:7
   最大震度観測地点:新潟県中越地方

 平成15(2003)年9月26日;十勝沖地震
   M8
   死者1人 不明1人
   最大震度:6弱
   最大震度観測地点:釧路沖、十勝沖

 平成13(2001)年3月24日;芸予地震
   M6.7
   死者2人
   最大震度:6弱
   最大震度観測地点:安芸灘

 平成12(2000)年10月6日;鳥取県西部地震
   M7.3
   死者なし
   最大震度:6強
   最大震度観測地点:鳥取県西部

 平成7(1995)年1月17日;兵庫県南部地震  「阪神・淡路大震災」 (直下型地震)
   M7.3
   死者6,434人 不明者3人
   最大震度:7
   最大震度観測地点:神戸市など阪神淡路地域
  〔内閣府 阪神・淡路大震災教訓情報資料集より〕







 平成5(1993)年7月12日;北海道南西沖地震 (奥尻島地震)  大津波による災害が甚大。
   M7.8
   死者202人 不明者28人
   最大震度:5
   最大震度観測地点:北海道寿都町新栄など4地点

 昭和58(1983)年5月26日;日本海中部地震
   M7.7
   死者104人
   最大震度:5
   最大震度観測地点:秋田県秋田市山王など3地点

 昭和23(1948)年6月28日;福井地震
   M7.1
   死者3,769人
   最大震度:6
   最大震度観測地点:福井県福井市豊島

 昭和21(1946)年12月21日;南海地震
   M8
   死者1,330人
   最大震度:5
   最大震度観測地点:和歌山県串本町潮岬など17地点

 昭和20(1945)年1月13日;三河地震
   M6.8
   死者2,306人
   最大震度:5
   最大震度観測地点:三重県津市島崎町

 昭和19(1944)年12月7日;東南海地震
   M7.9
   死者・不明者1,223人
   最大震度:6
   最大震度観測地点:三重県津市島崎町など2地点

 昭和18(1943)年9月10日;鳥取地震
   M7.2
   死者1,083人
   最大震度:6
   最大震度観測地点:鳥取県鳥取市吉方

 昭和8(1933)年3月3日;昭和三陸地震
   M8.1
   死者・不明者3,064人
   最大震度:5
   最大震度観測地点:岩手県宮古市鍬ヶ崎など6地点

 昭和5(1930)年11月26日;北伊豆地震
   M7.3
   死者272人
   最大震度:6
   最大震度観測地点:静岡県三島市東本町

 昭和2(1927)年3月7日;北丹後地震
   M7.3
   死者2,925人
   最大震度:6
   最大震度観測地点:京都府宮津測候所など2地点

 大正14(1925)年5月23日;北但馬地震
   M6.8
   死者428人
   最大震度:6-
   最大震度観測地点:兵庫県豊岡

 大正12(1923)年9月1日;関東地震  「関東大震災」
   M7.9
   死者・不明者10万5千余人
   最大震度:6-
   最大震度観測地点:東京都など6地点

 明治29(1896)年8月31日;陸羽地震
   M7.2
   死者209人
   最大震度:5-
   最大震度観測地点:秋田、岩手、山形県

 明治29(1896)年6月15日;明治三陸地震
   M8.5
   死者21,959人
   最大震度:3
   最大震度観測地点:岩手県、北海道、東北地方

 明治27(1894)年10月22日;庄内地震
   M7
   死者726人
   最大震度:5-
   最大震度観測地点:山形県の西部

 明治24(1891)年10月28日;濃尾地震
   M8
   死者7,273人
   最大震度:6-
   最大震度観測地点:岐阜、愛知、滋賀、三重県

 明治5(1872)年3月14日;浜田地震
   M7.1
   死者約550人
   最大震度:不明  最大震度観測地点:不明








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観梅

2011-03-12 10:07:48 | 日記・エッセイ・コラム

    33日(木)、明石市荷山町の「兵庫県明石運転免許更新センター」に運転免許の更新に行った帰り、運転免許更新センターから近いので、明石市人丸町1番の柿本神社と月照寺に梅を観に行きました。



Photo




  雪がちらつく寒い日でしたが、折角近くまで来たのだからと、クランクやS字の車副一杯の狭い、自動車教習コースのような道を進んで行きました。




3

 



Photo_3   柿本神社と月照寺は明石市立天文科学館北面の丘の頂上に隣接して在ります。

  柿本神社は、万葉歌人の柿本人麿を祭神とする神社です。元和六年(
1620年)、柿本人麿を歌聖として大変崇敬していた明石城主であった小笠原忠政が、縁の深いこの地にお祀りしたとのことです。







  人麿山月照寺は曹洞宗の寺院で、神仏混淆時代には柿本神社と習合していましたが、
1871年(明治4年)の神仏分離令により、月照寺と柿本神社に分離されました。


  柿本神社には、見事な白梅があります。




__3




__4



  月照寺の境内には、一つの花に八つの実がなることから「八房の梅」と名づけられた紅梅があります。




__5




__6

 

  携帯電話での写真では表現できない、実物の美しさがあります。

  密かな観梅の名所として記憶し、訪れたい場所ではないでしょうか。




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ビジネスコストのダイエット/紙資料を持たない

2011-03-05 09:24:53 | デジタル・インターネット

  現在、私のデスクには書類らしきものは殆どありません。在るとすれば、ベンダーから貰ったカタログ(Catalog)が数部と直近で配布された一時的に必要な社内書類を綴じているフラットファイルが3冊程度です。これらの書類も業務進捗状況に合わせ、順次姿を消すことになります。
当然ながら、事務所フロアの外周に設置されている書棚(キャビネット)も使用していません。

「それは、あんたが現役を引退しているからだろう」

と言われるかも知れませんが、そうではありません。現役時の最も繁忙な期間において、既に現状のスタイルが出来上がっているのです。


  かつては、紙に印刷された資料を分厚いパイプファイルに綴じて、後生大事に保管していました。保管する書類はカタログであったり、自分が
ExcelWordPowerPointで作成したものであったり、他の人から受取ったもの、そして進捗過程における資料で、全て紙に印刷されたものです。

  資料が直ぐに取り出せるよう、ジャンル別、業務別、履歴順に仕分けし、できるだけ小さい単位でのファイリングを行っていました。

  気が付けば、机の引き出しは勿論のこと、
(W)900mm×(H)1850mm×(D)600mmの書類キャビネット一台を占有するようになっていました。
  これだけの書類を持っていると、いくら丁寧な仕分けとファイリングをしても、瞬時に必要な書類を取り出すことは困難になります。

  そんなとき目についたのが複合機のスキャナー機能であり、自分が使用している
PCHDD容量と検索機能でした。
  そして自分自身の資料整理・管理に関する考え方を次のように改めました。

①紙でしか入手できない資料はスキャナーで
PDFPortable Document Format:電子文書)化し、自分のPCや共有ファイルサーバに保存する。PDF化後の紙資料は、会計上の証憑でない限り即時廃棄(シュレッダー処理)する。

②自分が
PCで作成した資料は印刷せず、PCや共有サーバに保存する。共有サーバに保存するデータは必要性を判断し、PDF化しておく。

③社内外を問わず、受渡し(配布、受領)する資料は出来るだけ電子ファイルで行うことにし、
PCや共有サーバに保存する。

PCや共有サーバには、紙資料をファイルングしていたときの仕分け基準を踏襲したフォルダー階層を構成する。

⑤進捗過程の所謂履歴管理として必要な資料があるとすれば、履歴フォルダーを案件フォルダー内に構成する。



    それでも紙はなくならない!


  会社全体で見れば、確かにその通りです。
  一般的に企業は売上高の
26%をプリンティングに費やしているともいわれています。全社レベルでのペーパレス化には限界があると思います。この限界によって、紙の使用量は減るどころか、むしろ増えているのが実態でしょう。

  資料を印刷するにはプリンターが必要です。
  プリンターを設置すれば、印刷用のトナー管理や印刷状態を良好に保つための保守作業が必要になります。多くの紙も消費します。印刷用紙の在庫管理業務が必要になります。
  紙資料を整理保存するには専用のファイルも必要だし、ファイルを保管する書類キャビネットも必要になります。
  情報セキュリティ・ポリシーとして書類の保管にも基準を設けていますので、基準に沿ったセキュリティ対策も実施しなければなりません。

   TCOは莫大なものになっていると思われます。

  全社レベルで一気に、可能な範囲でのペーパレス化が実施できるのであれば問題ありません。
  なかなか、そうはいきません。

  ならば、社員全員が個人レベルの範囲で、どこまで資料の電子化ができるか、取り組んでみればいいと思います。
  ペーパレス化を実施すると、便利さが増えることに気付きます。全社レベルでの取り組みを後押しすることになると思います。

  書類キャビネットは一台で
0.54㎡の事務所スペースをとってしまいます。書類キャビネットを減らすことができれば、事務所が広くなる。或いはもっと狭い空間で間に合うようになり、事務所スペースに掛るコストを低減することができるかも知れません。

  プリンターが減らせれば、これも
TCOの削減になります。

  書類の受渡しを電子メールで行うようになれば、送料を節減することができます。
  社内的には、共有サーバを利用することで、印刷をしなくて済みます。

  資料が電子データ化されていれば、探し出すのも容易になります。


  個人で、自分の周りに限定し、ペーパレス化を進めた結果が、冒頭の私の現状です。
  そのかわり、
PCを手放すことができなくなりました。これが唯一の欠点です。


  ペーパレス化を推進するには、

1.社員の
PCPDFソフトを入れる。

2.スキャナーを配備する。

3.ファイル共有サーバを導入する。(文書管理ソフトが導入されていれば、尚よい)

4.一気に全社レベルではなく、社員個人レベルから始める。

5.メーラーはセキュリティを重視し、専用のソフトを導入する。無料の
Webメールは利用できないようにする。

  以上を実施すれば、セキュアに紙資料に纏わる
TCO削減が実現できると思います。




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