先日の送金手数料の話の後、郵便局のATMでの送金操作手順を教えて貰いたいとの依頼がありました。
ATMの操作を始めればわかると言っても、歳をとると機械に臆病になって、先に粗方を知っておきたいとのことでした。
それならば、税金や公共料金の支払いにも使えるので、実機を操作した手順をお知らせしましょう。
先ずは、『払込書』挿入口があるATMを利用します。
1.操作画面の〔ご送金(ペイジー)〕ボタンをタッチします。
2.〔払込書読取〕ボタンをタッチします。
3.『払込書』挿入口に、予め住所、氏名、金額を記入しておいた「払込取扱票」を挿入します。
4.払込書の記載内容が表示される。必要事項(払込み口座番号、依頼人の住所・氏名等が間違いなく記載されていれば、〔確認〕ボタンをタッチします。
5.払込金額を入力します。最後に〔円〕ボタンをタッチします。
6.金額に間違いがなければ、〔確認〕ボタンをタッチします。
7.支払方法として、〔現金〕ボタンまたは〔通帳・カード〕ボタンのどちらかをタッチします。
現金の場合は現金を、貯金から払出す場合は通帳・カードを選択します。
現金で送金する場合は、以下の操作手順でお金をATMに投入します。
貯金から払い出して送金する場合は、貯金通帳とカードを挿入し、暗証番号を入力します。
ここでは現金を選択した手順を紹介します。
8.払込人確認のため、電話番号の入力を求められます。
入力した電話番号に誤りがなければ、〔確認〕ボタンをタッチします。
9.紙幣と硬貨を併せて払込む場合は、〔硬貨〕ボタンをタッチします。
10.紙幣投入口に紙幣を、硬貨投入口に硬貨を必要額分投入し、〔確認〕ボタンをタッチします。
11.金額に誤りがなければ、〔確認〕ボタンをタッチします。
以上で払込み手続き操作は完了です。
利用明細書、お釣り、通帳、カードなど、取り忘れないように!!
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鵯に誘われて朴の木をみてから9日後の朝、いつもの様に駅に向かっていつもの道を歩いていると、目の前に何かが“ポトッ”と落ちてきました。落ちてきた物を確かめるように見るとドングリでした。
見あげるとそこには樫の木があり、沢山の実をつけていました。
団栗は鼠や栗鼠、カケスなど小動物のほか、月の輪熊に至るまで、森に棲む哺乳動物が冬を越すための重要な食料です。
つい数日前に夏がやっと終わったと思っていましたが、季節はそれよりも早く晩秋になっており、間も無く冬を迎えようとしているのだなと思わざるをえませんでした。
【団栗(どんぐり)】
わが国で団栗とはクヌギ・カシ・ナラ・カシワなどの果実の総称です。
ドングリは果実(堅果)で、種子ではありません。樹の種類によってさまざまな形状をしています。
尖った先端、硬い表面の皮、茶色ですべすべした上部とぶつぶつした薄めの褐色の下部が、団栗に限らずブナ科の実の共通の特徴です。実の下部または全部を覆う椀状或いは毬状のものは殻斗(かくと)といわれる部分で、ドングリの殻斗は俗には「ぼうし」とか「はかま」などと呼ばれます。
ドングリといえば細長く、下部をぶつぶつとした殻斗が覆っている実をイメージしますが、クヌギのドングリは丸く、殻斗は毛が生えたようになっています。
冒頭で述べたように、団栗は森に棲む動物たちの重要な食料であり、その出来不出来が森に棲む野生動物の翌春にかけての生存に大きな影響を与えます。熊の人里への出没の増加も団栗の不作が影響しているのではないかと考えられています。
因みに森で育てられると言われているイベリコ豚の飼料として、団栗が与えられているとのことです。
9月25日朝のことです。いつも通りに駅に向かって歩いていると、何時になく鵯が鳴きます。見あげることもなく通り過ぎようとすると、一層強く鳴きます。辺りには私以外の人影は見当たりません。
ピー ヒョッ ヒョッ ヒョッ ピーッ ピーッ
ピー ピー ピュロロ ピッ ピッ ピーッ
如何にも、
「おっちゃん こっち見て おちゃん!」
「おっちゃん!おっちゃんてば!こっち!ほら!」
と言っているかのようでした。
余りにしつこく鳴くので、どこにいるのかと朝日の眩しさを堪えて見あげ、鵯をさがすと、いました。直ぐ傍の背の高い木の枝にいました。見つけると直ぐに鵯は飛び去りました。
鵯が飛び去った後にまだ、鵯ほどの大きさの何やら楕円のものが見えます。よく見ると木のあちこちに赤い実がついています。
その樹は「朴(ほお)の木」で、私が駅に向かう道筋に植えられています。9月下旬なので実をつける時期だということを思い出しました。
木は一本しかありませんので、自家受粉しているに違いありません。
【朴(ほお)について】
朴の板は、小学校や中学校の美術の時間に版画や木彫ボックスの制作材料として親しんできました。
朴の木はモクレン科の落葉高木です。樹高30m、直径1m以上になるものもあるようです。淡黄色の花が6月頃に咲き、9月頃に果実(袋果)をつけます。始めは白色ですが、熟すと赤くなります。
葉には殺菌作用があり、朴葉寿司など食品の包に使われます。
また、枯れても火に強いため、味噌や食材をのせて、鍋替わりに直火に架けて焼く、所謂朴葉焼きや朴葉味噌といった料理に利用されています。
葉が大きいので、6世紀以前から食器代わりに食物を盛るのに用いられていたようです。
木質は堅く、切る・削るなど加工のし易さから、下駄の歯(朴歯の下駄)や木彫などの細工物に使われています。
私が学生の時には、“ホオバのゲタ”といえば高下駄の代名詞として使われていました。
更に、水に強く手触りが良いことから、和包丁の柄や俎板として利用されています。
武士の時代には、脂(やに)が少なく加工しやすいことから日本刀の鞘に用いられたようです。
樹皮は「和の厚朴」と称され、除虫剤や漢方の健胃薬、膨満感・腹痛・嘔吐などの対処薬として用いられています。