スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

地域医療における総合病院と開業医のリレーショナルシップ確立には開業医の意識改革が必要!

2009-04-25 16:38:25 | 社会・経済

 総合病院の勤務医不足、看護士不足、運営資金不足等から、診療科の一部閉鎖や救急指定の辞退、病院そのものの閉鎖が各地で発生しており、国家レベルの問題として平成17年(2005年)より厚生労働省に「医療構造改革推進本部」が設置され、改善策の検討が行われているようです。

 

総合病院の運営については、勤務医や看護士の必要数を確保した上での病院運営が成り立つ抜本的改革が必要と思われます。

 

医療構造改革推進本部は三つのプロジェクトチームPT)に分かれており、その一つ「在宅介護・療養・早期リハ推進PT」の案では“総合病院と開業医との役割分担・連携のありかた”も検討されているようです。

 

 この役割分担・連携は果たして現実的なのでしょうか?わが町では数年来、総合病院と開業医とのリレーショナルシップ制度が実施されてきています。この制度の失敗原因を真摯に受け止め、実現可能な施策の実行が必要ではないかと思われます。(行政当局は失敗しているとの認識は希薄なようです。)

 

 

わが町で地域医療における総合病院と開業医のリレーショナルシップが掲げられ、市民には広報誌でルールを守るよう通知され数年が経過しましたが、現状を鑑みるにキチンと機能していないように思われます。

 

 

 総合病院と開業医とのリレーショナルシップとは、

 

①総合病院は、急患の場合を除き、開業医の紹介状を持つ患者のみ受け入れる。

 

②開業医は、自己が持つ技量と設備で的確な治療が施せそうにない患者を遅滞なく総合病院に紹介する。

 

③総合病院は治療の結果、開業医に引き渡せる状態に回復した患者を、紹介状を発行した開業医に引き渡し、患者は開業医による治療を継続的に受ける。

 

④したがって、市民は病気になったときには直ちに総合病院に行くのではなく、近所の開業医の診察を先ずうけるようにすること。

 

 

といった総合病院と開業医の役割分担・連携構想です。

 

 しかし、開業医は患者の囲い込みに躍起になっているのか、自己で患者の病状を判断できない場合でも

 

「暫く様子を観ましょう」

 

と言って、総合病院を紹介しようとしない方が多く見受けられます。

 

開業医の方々の意識改革が伴わなければ、行政が意図する方向での医療現場の改善は望めないのではないでしょうか?

 

 

==============事例===============

 

 

 19日(金)、手術のため娘が医療センターに緊急入院しました。

仕事の帰りに病院に立ち寄り、娘を見舞うと右頬にガーゼを張り付けた顔で食事をしていました。

「オッ!ご飯が食べれてるとこを見ると、痛くないのかな?手術は早く終わったの?

「病院に来て、検査やレントゲンをとって直ぐに手術してもらった。今は痛くない。ご飯も美味しい。 
(^o^)

「はい。これ診断書。右顎の下を1センチくらい切って炎症箇所を治療したそうよ。」

 女房が手渡したのは、朝出がけにもらっておくように頼んでおいたものです。診断書には『右下顎歯根炎』『向こう4~5日の治療を要す』と記されていました。

「先生、何か言ってたか?『なんでこんなになるまで放ってた』みたいなこと」

と娘に問うと、

 

「どうして直ぐに来なかった。開業医も直ぐに連絡すればいいのに...みたいなことを言われた。」

 

「でも、『患者に言われてもネ  ( ’ε’ )  』っていう部分があるんで、今日までの経緯を全部先生に喋った。」

 

 

 これまでの経緯とは、こうです。

 

 12月上旬に右の“こめかみ”辺りが痛いと言っていたのが、正月3が日には口が開けられない程に痛むようになったようです。右頬も腫れてきて、熱もあると言っていました。医院は5日からなので、頬を冷やすなどしていたのですが、口を開ければ痛みが走るため、既に3日間なにも食べておらず、お腹が空いているのに痛くてご飯が食べられないと、23歳の娘が涙を流して号泣する有様でした。

 

 5日に耳鼻咽喉科の開業医に診てもらいましたが、原因が判らず「歯科で診てもらっては?」

とのアドバイスがあったようです。そのままかかりつけの歯科開業医に診てもらいましたが、やはり判らないとのことで、この日は帰宅したとのことです。

「歯医者さんで無理やり大口開けられたせいか、痛みがひどくなった」

とその晩に言ってきたので、

「耳鼻咽喉科も歯医者もダメならもう内科にいくしかないね」

と答えました。

 

翌日、近所の内科医で診てもらいましたが、やはり判らないようだったとのことでした。内科医では血液採取をし、その検査結果を聴くために翌日再訪しましたが、

「よく判らないので、腫れがひくまで様子を観ましょう」

といったような医者の判断だったようです。この日は女房が行っていましたので、

「判らないなら医療センターを紹介して下さい。」

と強く依頼し、医療センター歯科への紹介状をもらい、二日後の9日の診察予約をしてもらったそうです。

 医療センターの歯科では緊急手術を要するとの判断がなされたようです。炎症がひどくなっているため、切開しなければならない状況だったようです。一番近い場所は右下頬ですが、傷痕が残るため、少し遠回りとなるも顎の下を切開し治療することになったとのことでした。

 

原因は冠を被せてあった治療済みの右奥歯の虫歯の進行だったようです。

 

 

医療センターの医師から、

「どうしてもっと早く来なかった?歯根炎は場合によっては死につながることだってあるんだよ」

「緊急で連絡くれれば二日も待たずに即日診てあげることができたのに」

と言われたようです。

 

 娘は、開業医の紹介が無ければ医療センターには来れないルールだし、診てもらった開業医3科の先生はどなたも紹介しようとする意思はなかったようだと説明したと言っていました。

 その返事として、

「これから何かあったら直ぐに医療センターに来なさい」

と言われたとのこと。

 このことは、行政が意図する地域医療における病院と開業医のリレーショナルシップが既に崩れ去っていることの証ではないでしょうか。














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阪神高速での「路外パーキングサービス」

2009-04-18 08:25:59 | 社会・経済

 阪神高速を利用するETC搭載車にとって、利便性が高くなりそうです。228日から半年程度の実証実験が行われ、特別に問題がなければ本格的にサービスが始まる予定です。

 阪神高速道路は、1964年(昭和39年)に大阪市内の一部区間2.3キロメートルが最初に開通し、その後、大阪市、神戸市、京都市のいわゆる京阪神地域の都市部を中心に展開された有料の自動車専用道路です。

 「山陽自動車道」のような法的基準を満たした高規格幹線道路に分類される高速道路ではありません。

 古くから都市部に設置されてきた自動車専用道路のため、休憩や食事を取ったり、給油したりするパーキングエリアがほとんど設けられていません。近年、阪神高速の利用者からパーキングエリアのサービスが求められるようになってきましたが、京阪神の都市部に改めてパーキングエリアをつくるには巨額の投資が必要で、なかなか実現することができない状況にあるようです。

Photo_2  そこで、最近普及してきたETCの機能を活用し、如何にも有料道路を降りていないかのような扱いで、予め提携契約してある一般道沿線のガソリンスタンド、カー用品店、コンビニエンスストアなどが利用できるようにするサービスを実現しようとするものです。

 

 利用できる施設には、「まちかどeサービス」マークが掲示されています。

 

 ただし、この「路外パーキング」サービスの適用は、同一のインターチェンジで出入りすることと、有料道路を降りてから復帰するまでの時間が2時間以内との規制があるので、注意が必要です。

 また、このサービスを利用するには、「まちかどeサービス」会員として登録しておかなければなりません。

 簡単に言えば、「まちかどeサービス」会員のETC搭載車については、決められた出入り口で、2時間以内なら“二度乗りOK”にするというサービスです。

阪神高速道路㈱では、現在、利用モニターを募集しています。通行料還元やQUOカードなどの特典が準備されているようです。詳しくはホームページでご確認ください。












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高年齢者雇用安定法(その1):概要の確認

2009-04-11 08:55:52 | 社会・経済

高年齢者雇用安定法、正確には「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(昭和46年法律第68号)が改正され、平成1841日から施行されています。

 この改正のバックボーンは、年金受給年齢が65歳に引き上げられることにあると考えて構わないでしょう。

 改正のポイントは、「高年齢者の安定的な雇用確保のため、65歳までの雇用確保措置の導入が事業主の義務となった」ことです。

 ただし、この“65歳”は、「高年齢者確保措置に関する特例等」第4条で次のように読み替えることとしています。

①平成1841日から平成19331日まで→62

②平成1941日から平成22331日まで→63

③平成2241日から平成25331日まで→64

言い換えるなら、以下については65歳に囚われず、

1) 平成22年(2010年)331日までに満63歳を迎える人はその段階で雇用を終了

2) 平成25年(2013年)331日までに満64歳を迎える人はその段階で雇用を終了

できるとしたものです。

Photo

 


 改正の内容は、事業主(会社)が65歳未満で定年とする定めをしている場合、

    ① 定年の引き上げ

    ② 継続雇用制度の導入

    ③ 定年の定めの廃止

の何れかの措置を講じなければならないとするものです。

 この中で解りにくいのが②の「継続雇用制度の導入」ではないでしょうか。法第9条第1項二では、「現に雇用している高年齢者が希望するときは、当該高年齢者をその定年後も引き続いて雇用する制度をいう。」と注記しています。

 これは、一旦規定の年齢(65歳未満)を以って定年退職させるが、その後引き続き自社または関係会社等で嘱託再雇用する制度を設けることを義務付けているものです。

 つまり、

「規定通りの退職金を支払いますので、60歳で一旦退職してください。」

「そして、自社、グループ会社など会社が斡旋する組織に再就職してください。」

「基本的に、再雇用の処遇は嘱託で、報酬も現役時より大きく低下しますが、仕事と収入が確保されるので......」

と会社が60歳を迎える従業員に言えるようにしてあると理解すればいいでしょう。













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神戸バーガー

2009-04-04 18:14:59 | 日記・エッセイ・コラム

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 神戸の食では、パン、洋菓子、チョコレート、中華まん、神戸ビーフなどが知られています。近年では、長田の「そばめし」も有名になりました。これら神戸の食に、2月28日、新たに「神戸バーガー」が加わりました。株式会社リテイル・リンクが提供します。

朝日新聞を始めマスコミで報道されるなど、強豪犇めくハンバーガー市場に神戸バーガーは華々しくデビューしたわけです。

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 店は中央区元町の『南京町広場』南側にあります。ここは、南京町という名でも判るように、中華料理の飲食店が多くあり、従前よりチャイニーズ・バーガーといわれるものが多くの店で提供されるなど食の激戦区でもあります。
 神戸市そして兵庫県のご当地バーガーとして健闘してもらいたいと思います。
神戸バーガー側の発表では、神戸ビーフの肩ロースを25%使った国産牛の挽肉(80g)、「阪神ソース(神戸市)」他1社のステーキソースに神戸ワインを加えたオリジナルソース、「一の宮ベーカリー(神戸市)」製のバンズ、淡路産の玉葱やトマトといった様に神戸所縁にこだわった食材を使用しているとのことです。販売価格は1個360円です。

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 グルメレポートは差し控えますので、ぜひ一度皆さん自身でご賞味を。。。。。と、お勧めしたいのですが、

 神戸バーガーは現在、飲食コーナーがあり、ドリンクも提供する新店舗開設準備中で、3月29日を以って開業時の店舗での営業を休止しています。新店舗での営業再開情報は、株式会社リテイル・リンクのホームページで案内されるそうです。

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 私がハンバーガーというものを知ったのは、1960年(昭和35年)、小学校5年生の時のことです。家にテレビがやってきて、毎週見ていたアニメの「ポパイ」に登場する、太鼓腹のウィンピーが四六時中ハンバーガーを食べており、ハンバーガーとはどんな食べ物なんだろうと思いながら見ていました。

 現物のハンバーガーに出会ったのは、日比谷のピザハウス「ジロー(GIRAUD)」でピザに初めて出会ってから4年後の1974年(昭和49年)初夏のことです。何という名の店かは最早忘れてしまいましたが、三宮センター街にあったハンバーガー店でした。現物を手にし、「これがハンバーガーか!」と感激したことを覚えています。

 

 ハンバーガーの由来については、いくつかの説がありますが、有力なのは1904年に開催されたセントルイス万国博の会場で丸いパンにハンバーグを挟んで販売したのが始まりとする説です。
 わが国では、佐世保バーガーが始まりとする説に異を唱える人は少ないでしょう。佐世保バーガーは、佐世保の町で製造、販売されているハンバーガーの総称で、チェーン展開しているハンバーガー・ショップのように一定の規格や基準をもったものではありません。
 1950年代に佐世保に駐留していた米国海軍の兵士から作り方を伝授された基地周辺の飲食店でハンバーガーが作られ、販売されたのが始まりのようです。

 チェーン店では、1970年(昭和45年)2月にダイエーの子会社・㈱ドムドムにより、東京都町田市のダイエー原町田店前に日本初のハンバーガー・ショップが出店されました。
 一方、貿易会社の藤田商店がマクドナルドのフランチャイズ権を獲得し、子会社・日本マクドナルド株式会社を設立しました。日本マクドナルドは1971年(昭和46年)7月20日、1号店を銀座三越店内に開店しました。
 これらのチェーン店展開を引き金に、今や様々なチェーン店が参入しています。主なハンバーガー・チェーンには
   ・マクドナルド  ・ウェンディーズ  ・バーガーキング  ・モスバーガー  ・フレッシュネスバーガー  ・ファーストキッチン  ・ロッテリア
   ・ドムドムハンバーガー  ・クアアイナ  ・明治サンテオレ
などがあります。これらのチェーン店に加え、「佐世保バーガー」を筆頭に日本各地で“ご当地バーガー”と称される特徴的なハンバーガーを提供する店が数多くあり、枚挙に遑がありません。

 また、ハンバーガー・チェーン店を展開する企業の一部とレトルトや冷凍食品メーカーの一部企業によって「社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会」なる組織も設立・運営されています。

<神戸バーガーその後>

    200977日、神戸市営地下鉄「名谷駅」前の須磨パティオ1番館1Fに飲食コーナー付きのミニ店舗を開設

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