この本、いつ買ったのかな? 今読み返している本の購入時期は、多分2008年(平成20年)頃だったと思います。
書名:知らなかった!驚いた!日本全国「県境」の謎〔単行 本/小B6判;コンパクト版〕
著者:浅井建爾
発行所:実業の日本社
初版発行日:2007年9月30日
ジャンル; 政治・社会/社会学概論
あと2年ほどで60歳代に入ろうとしている頃、新聞広告に興味を惹かれ、自宅近くの書店で購入したものだったと思います。
「BOOK」データベースには、
四国には、愛媛県と高知県しかなかった!?時代と共にめまぐるしく移り変わった日本の「県境」。日本の歴史と地図を見る目が変わる!「県境」は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきた。なぜそこに県境があるのか?誰が何を基準にして県境を決めたのか?たかが県境、されど県境―思わず誰かに話したくなるような、知られざるエピソード満載の面白本。
と、紹介されています。
地理的にも歴史的にも興味を惹いてくれる、とても面白い本だと思います。
五畿七道(畿内の山城・大和・河内・和泉・摂津の五国及び東山道・東海道・北陸道・山陽道・山陰道・南海道・西海道の七道)という、古代律令制のもとに確立し、千年以上続く行政区分が、明治維新によって瓦解し、県という新しい行政単位が生まれました。それぞれの、特に江戸時代の藩・国の体制下で、紆余曲折の歴史があり、現在の姿・県境に決着していく過程が丁寧に、地図をふんだんに交えて、述べられています。
個人的には、例えば津和野などJR山口線沿線は全て山口県でいいのではないかと思います。しかし、島根県南西部と山口県北部は入り組んでおり、地域の社会的な生い立ちや習慣、政策などがあり、一概には言えないようです。島根県側からすれば、広島県との関係もあるし・・・。
山陽新幹線の新山口駅(2003年「小郡駅」から改称)でJR山口線に乗車して山口市の中心にある山口駅を過ぎると、残す観光地としては、雪舟亭がある宮野、次に阿東町の長門峡。ここを過ぎると、次の主要な観光地は「乙女峠や森鴎外記念館、太鼓谷稲荷、お堀が流れる町・殿町通りなど」で有名な津和野になります。津和野は既に島根県であり、JR山口線の終着駅はJR山陰本線の石見益田駅という島根県のエリアになっています。
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