えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

Z(NISSAN)と脱内燃機関

2021-08-19 | 車関連
米国仕様が発表となった「Z」
ご存知、やっとのことでモデルチェンジが実現したフェアレディです。
もう随分と息の長かったZ34型を見飽きている方は多かったと想像しますので、大変嬉しいニュースではありました。

Z32型を彷彿とさせるテールに、同様にS30型がイメージできるフロント処理とあります。
現物を見ない全くの私見ですが、どちらも作り込みが弱くないのでしょうか。
日産は、そのシンプルさがいいと言われれば、そうなのかもしれません。
もちろん現行スープラの様な造形が欲しいわけではありません。
歴代モデルをインスパイアした様なイメージは大歓迎するところですが、フロントが特に弱いと感じます。
そもそもメーカー側ではS30をイメージなんてしていないというかもしれませんが、いっそのこと思い切りオマージュして欲しかったものです。
確かにボンネットの切り方も、バンパー開口部の形状も似てはいるのですが、もっとレトロなテイストを入れて欲しいものです。
きっともう少し近づけるには、空力を捨てなければならないのでしょう。
その小さな数値を捨てることは燃費に影響し、メーカーとしての標準値を押し下げることになるのでしょう。

とここまで書きましたが、今回のモデルチェンジはフルモデルチェンジではないのです。
同じZ34型が使われることが表しますが、プラットフォームが現行モデルを踏襲しています。
しかしボディをはじめ、足回りを含め全体の80%は刷新しているという事ですので、見た目も大きく違いますから良いチェンジだと思われます。

北米でのボリュームを考えると、今の時点でEVとするのは得策でないとの判断なのでしょうか。
他の地域も含め、EVという選択肢があっても良かった様にも思います。
今となっては2シータースポーツカーという特異な車種であるからこそ、この様な時代にニッチとしてハマる部分もあるのかもしれません。
現実問題として、リーフがあるから簡単に考えてしまうが、これくらいの販売台数の車に全く違うパワーユニットを載せるなんて現実的ではないのでしょう。
デザインはさておき、この時代の舵取りは素人がちょっと考えても苦行だろうと想像します。
何時刀を抜くかではありませんが、脱内燃機関競争には必ず乗らなければならず、何時迄に何を目指すか、何時何処と協業するかなど、怖い程の決断の連続でしょう。
デザイン、性能にあーだこーだ言ってればいい使い手側、この過渡期、襟を正して行く末を見守ります。
コメント
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