九月二日(火)晴れ。
久しぶりの晴天。ニュースでは三十度となり夏日であると。のっけから尾籠(びろう・汚くて人前で失礼にあたること)な話で恐縮だが、一日の半分近くをパソコンの前で座っているせいか、この時期にはタマタマの所に汗疹が出来る。学生時代を思い出して風呂上りにキンカンを試してみたら、人目もはばからずギャーっと声を出してシャワーで洗い流した。この痛みは女性には分からないだろうなぁー。
その汗疹も、先週のように曇りの日が続くと不思議なことにピタッとおさまる。あのかゆみは何だったろうと思うほど、何事もなかったようにおさまるのである。まあこんなことはどうでもいいか。久しぶりの晴天は嬉しい。暑いと言っても三十度が頂点ならば、余裕である。
南宋の詩人で楊 万里と言う人に「夏夜追涼」(夏の夜涼を追う)と言うものがある。これが中々風流な詩で、現在の中国の共産党の幹部もこういった風流を愛するようになれば、世界の嫌われ者にはならずに済むような気がするのだが。
夜熱依然として午熱に同じ (夜の熱気は真昼時の熱気のまま)
門を開いて小立す月明の中 (門を開けて外に出て、月明りのもとでしばらく涼んでいた)
竹深く樹密にして虫鳴く処 (竹がうっそうと生え、木立がこんもりと繁るあたりで虫が鳴いた)
時に微涼有り是れ風ならず (その時、かすかな涼しさが漂った。この涼しさは風ではない)
涼しさを感じ取ったのは風ではなく虫の鳴き声だった・・・。という所にこの詩の繊細さがある。風流じゃありませんか。
そう言えばFBでも紹介したが、何気なくネツトを見たらナント弊社の野村先生関係の本が、定価より高く出回っているのには驚いてしまった。考えてみれば事務所を幾度も移転し、それに伴って電話番号も変更している。また本の流通会社から脱会して、いまは直販のみで販売している。都内でも本を置いて貰っているのは模索舎などごくわずかである。加えてホーム頁も閉鎖してか随分日にちが経っている。(現在鋭意製作中)したがって弊社が倒産して本が手に入らないと思っている人が多いのではないか。全く不徳の致すところです。
野村先生関係の本の在庫はありますし、無料の出版カタログもお送りしています。ご遠慮なくご連絡下さい。尚、FB、このブログを見たと言う方は送料をサービスさせて頂きます。書籍目録をご希望の方は、下記までご連絡下さい。
(株)二十一世紀書院の電話は090-6300-7075
メールは、snforever@proof.ocn.ne.jp
夜は、久しぶりに晴れたので、月と影とを相手に、わが酔狂亭で月下独酌。