二月二十五日(木)晴れ。
今日は、四月中旬の陽気だそうだ。この時期にこれほど暖かいのは、何となく嬉しい気持ちになる。午前中一杯は自宅にいてパソコンに向っていた。先日、航空会社の絵葉書をアップしたが、たいした枚数ではないので、この際、全部パソコンに取り入れた。スキャナーの性能が良いので、パソコンの画面で見ても、とてもきれいだ。
作家の、大下英治先生から送られた原稿の校正をやっと終えた。細かい日にちの事や、人の名前など、かなり失念しているものも多く随分と時間がかかってしまった。
昼食後は、事務所へ。様々な人たちから、様々な手紙や、機関誌、案内状などがどっさり届いていた。その処理や対応を済ませて、六時前に自宅に戻った。
話は、変わるが、北海道のみやげと言えば、子供達のリクエストはいつも「白い恋人」であり、長い間、それが主流だったが、ある時期、飲み屋のネェちゃんたちに「六花亭」の、「ストロベリーチョコ・ホワイト」というものが、流行ったことがあった。
馴染みの飲み屋で、うっかり北海道へ出張などと言へば、必ず「六花亭」の「ストロベリーチョコ」をねだられた。私的には「マルセイバターサンド」の方が好きだし、正直言って、「ストロベリーベリーチョコ」の方は、ガサバって買ってくるのが面倒だった。そうそう、お菓子の話ではない。その六花亭の包装紙の話である。北海道の花や草木をあしらったデザインの包装紙は、それがすぐに六花亭のものと分かるくらい定着している。
その包装紙と、坂本龍馬とが関係あることを知っている人は少ないだろう。そういう私も、その関係を知ったのは、「週刊朝日」の二月十九日号に連載されている「週刊・司馬遼太郎」の中でのこと。
東京に住む坂本登さん(七十二)は坂本本家の当主。龍馬の兄の権平から数えて五代目となるそうだ。防災会社を経営するかたわらで、頼まれれば龍馬のシンポジュウムなどにも参加する。その登さんの父親は、山岳画家として有名だった坂本直行氏。直行さんの作品は根強い人気をもち、北海道の山野に咲く可憐な花をモチーフとして描いたのが、現在の六花亭の包装紙である。
夜はおとなしく家にいて、わが家で、夕食時に、ささみカツ、一口トンカツ、ハムカツなどを肴に一杯飲んで、早めに寝た。