白雲去来

蜷川正大の日々是口実

日本が溶けて行く・・・。

2024-06-30 10:28:10 | 日記

6月30日(日)晴れ。

腹部の痛みがほとんど取れて寝起きや咳をしてもあまり気にならなくなった。咳と言えば、尾崎放哉の「咳をしても一人」という寂しい句を思い出した。酒を飲まなくても眠れるようになったが、夜中にトイレに起きるようになって煩わしい。しかし確実に体は良い方向に向かっていることを実感している。

アメリカのバイデンとトランプのテレビ討論会のニュースを見た。政策論争をするのではなく、単にお互いを罵りあっていた。相手を徹底的に叩きのめすのが彼の国の文化かもしれないが、なぜか子供の頃に見た、騎兵隊とインディアンの戦いを思い出した。お互いを忖度する、武士の情けといった思いやりの心は、あの人たちに微塵も感じられなかった。日本人にも、そういった利己主義的な人が増えている。

貧困問題に取り組む認定NPO法人「キッズドア」(東京)が記者会見し、困窮世帯へのアンケート結果を公表した。これを読んで、唖然とした。小中学生のいる世帯の計60%が、子どもの夏休みを負担に感じ、「なくてよい」「今より短い方がよい」と考えていることを明らかにした。理由は「子どもが家にいると生活費がかかる」が最多だった。調査は、5月下旬から6月上旬にインターネットで実施。小中学生がいる約1400世帯が回答した。夏休みは「なくてよい」が13%、「今より短い方がよい」は47%だった。理由を複数回答で尋ねると、「生活費がかかる」が最多の78%。「給食がなく、昼食準備に手間や時間がかかる」が76%。「特別な経験をさせる経済的余裕がない」が74%。「給食がなく、必要な栄養がとれない」が68%と続いた。

自分の子供に食事を作ることが負担、その準備に手間がかかる、子供が家に居ると生活費がかかる・・・。親の責任を果たそうとしない、こんな人たちが増えて行ったら作家の大下英治さんではないが「日本が溶けて行く」。私は、子供が小さい頃も、成人した今でも子供と一緒にいる時間が楽しくてしょうがない。たとえ貧乏していてもだ。

 

 


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退院しました。

2024-06-29 09:46:18 | 日記

6月29日(土)曇り。

いやー昨日の凄い雨。病院からの帰り道に車のワイパーをフルマックスにした。久しぶりの事だ。長らくブログを休みました。実は、今月の23日、日曜日に入院、24日(月)の午後一で、全身麻酔の手術を受けました。当初は2時間の予定でしたが、なにやら「腸が癒着」していたとのことで結局3時間半かかりました。病室に戻り、麻酔が落ちついたときの痛さに、さすがに、うーん、うーんと声が出ました。しかし、お陰様で、術後の経過も良く、金曜日には退院し、60%程度の生活が出来るようになりました。ご心配頂きました一門、社友の皆さんに心から感謝申し上げます。

みなとみらい地区にある病院に入っていました。周りは高層マンション。中にはバーベキュー施設などもあり、ベッドで寝ている私からも見えますが、家族で楽しんでいる姿に、世の中にはリッチな人たちが多いんだなと、感心した次第。何でもこの地区のマンションは70平米程度で1億もするそうです。

入院していて思ったのは、歳を取ってからの入院は、必ず呆ける。という事です。三食昼寝付きで何もやることがない。トイレに行く時以外は、ほとんど寝ているか座って居る。食器の上げ下げから、部屋の掃除、着替えの手伝い。血圧が高い、血糖値が高いといえば、すぐに処置してくれる。 これに甘えていたら、必ず呆けます。多少無理をしても自宅に戻った方が、体を使うことが多いので、気がまぎれますし、リハビリになります。まだ、長くは歩けませんが、来週あたりから30分ほどの歩きを開始しようかと思っています。


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立候補者が50人以上だと。

2024-06-21 18:38:38 | 日記

6月21日(金)雨。関東は梅雨入り。

梅の実の熟す頃に降る雨で梅雨か。随分遅い時期に梅雨入りした。朝から露の見本みたいな雨。食欲がなく、塩おにぎり一個。昼は、病院のパン屋でナンドックとアメリカンコオヒイ。アメリカンと頼んだのにハンパなく濃かった。

昼から病院に行き、PCRの検査。別にコロナに罹っているわけではないのに検査をする看護士さんは重武装。鼻の奥に検査のキットを入れられてイテテテテ。次は麻酔科の先生との面談。PCRは無料だったが面談は1460円。終了後に事務所。夕方、今宵の肴を求めて新しくできたヤオコウというスーパーへ。五時過ぎに帰宅。

ニュースは都知事選挙で持ち切り。50人以上が立候補したとか。久しぶりにドクター中松先生も出ていた。何度かお会いしたことのある方だが、中松先生と私が良く似ていいると言われたことがあった。喜んでよいのかどうか複雑だった。

田母神閣下がどのくらいの票を取るのかちょっと注目している。真正保守で知名度があるの候補者は田母神閣下のみである。いわゆる岩盤保守と言われる人たちがどれだけ閣下を応援するのか。その結果で、次の選挙の動静が予想できる。東京で仕事をしている子供にポスター掲示板の写真を撮って送って下さいと頼んだ。


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香港かぁ―。

2024-06-19 15:04:25 | 日記

6月16日(日)曇り。

朝食は、チャーハンに野菜のスープ。昼は抜いた。夜は、牛筋煮、ナスとエリンギのトマトソース煮、マグロのズケ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

先日、下の子供が友達と二泊三日で香港のディズニーランドに行ってきた。まあ私としては、折角香港に行くなら町の観光やレパルスベイといった風光明媚な所を回った方が良いと思うのだが、それは年齢差かもしれない。私が、初めて海外に出たのは、平成三年の十二月で四十歳の時だった。先生のお供をして連れて行って頂いた香港で飛行機はキャセイパシフィック。成田空港に行った時に、「北ウイング」の表示を見て、中森明菜さんの同名の歌がオーバーラップした。トランクもレンタル、初めて取得したパスポートを持って、香港に着いた時は、感激したものだった。この頃は、飛行機は禁煙ではなかった。おおらかな時代だった。それから、様々な国へ、随分と旅をしたが、成田空港に行くと、明菜ちゃんのその曲が、今でも脳裏を巡る。しかし残念ながら、まだハワイの地を踏んでいない。いつかは、パールハーバーを訪れてみたいと思っている。

私が子供の頃、外国は本当に遠い国で、まして飛行機で海外に行くなど夢また夢のことだった。稀に、近所の人が海外に行くとなると、母が餞別を届けたことを覚えている。お金持ちの子供が、パンアメリカン航空の水色のショルダーバッグを得意そうにかけていたことも、今では懐かしい話だ。

初めて東京でオリンピックが開催されたのは昭和39年、私は中学の2年生だった。その年、政府関係者か業務、留学に限られていた日本人の海外渡航が「年一回、外貨持ち出し五百ドル」までの制限つきで自由化された。日本旅行業協会によると、自由化一週間後にハワイツアーが組まれ、羽田から飛び立った。ハワイ七泊九日の旅で料金が三十六万四千円。大学卒の国家公務員の初任給が一万九千円の時代、現在の物価に換算すると、何と四百万円になるそうだ。文字通り庶民には高根の花だった。

香港には返還前に2回行った。機会があればまた訪れてみたいと思っている。※平成3(1991)12月20日。香港にて。

 

 


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「朝晴れエッセー」が好きだ。

2024-06-18 14:33:15 | 日記

6月15日(土)晴れ後、夜から雨。

朝食は、お粥に子供が買ってきた「奈良漬け」。昼は、冷食の「ちまき」2個。夜は、ナスのかば焼き、ナポリタン、レタスサラダ。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。

以前にも書いたが、朝起きると産経新聞の「朝ばれエッセー」に目を通す。一番左側に、書いた人と年齢が出ているのだが、それを指で隠しながら読む。文脈と内容で大体の年令が分かる。「ああ同輩だな」、「若い人だな」、「年上の方だ」。読み終えて年令を確認すると、ほぼ当たっている。群青の会の大熊雄次さんは、最初に年齢を確認してから読むそうだ。読んでいると、「ああこれは月刊賞の候補になるな」と思う作品は、切り抜いて発表まで取っておく。

5月の月刊賞は、やはり「メジャーリーガーと戦った父」だった。1921年に台湾を訪れたアメリカのメージャーの選手とオール台湾のチームが戦ったそうだ。その折のピッチャーが、投稿した方の父で、当時、台湾の台南で仕事をしていた祖父のアルバムの中に、当時17歳の投稿者の父の姿があった。そのアルバムは野球殿堂博物館から「日本の野球発展を知るうえでの貴重な資料」とされ、寄贈したそうだ。2017年にそのアルバムを持って当時の試合が行われた台湾一中を訪ねた時、「100年前の卒業生の息子が来てくれた」と大歓迎を受けた。歓迎をして頂いた人の中には、当時の台南の市長で現在の台湾の総統である頼清徳氏もいたそうだ。当然ながら文章も上手で、タイムリーでもある。いい作品だった。もう一つは、息子さんを白血病で亡くされた方の話「賢い入院生活」。ぐっと来た。しかし、世の中には文章の上手な人が多い。

他に楽しみにしているのは「満漢あちらこちら」という連載。その連載を読んで知り、買ったのが船尾修という方の『満州国の近代建築遺産』という写真集と『日本人が夢見た満州という幻影ー中国東北部の建築遺産を訪ねて』の二冊。


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