十二月三十一日(日)曇り。
ぼやーっとしていても、あくせくしても、貧乏をしていても等しく年は明ける。家族四人、たいした病気も怪我もせずに新年を迎えられることに感謝しなければ。午前中から、自宅の最後の片付けを済ませ。愚妻と大晦日の酒の肴の買い出し。松原商店街は人で溢れていた。下町の商店街の喧騒が好きだ。活気があって生きていることを実感する。これが銀座などの高級な商店街なら、懐に幾らもない現状を嘆くかもしれないが、何といったって下町の商店街、かまぼこ二つと栗きんとんのセットが千円だ。こんなことで満たされるのだから、浪人は安上がりに出来ている。
大晦日になると、いつも網走の独房で寒さに耐えて過ごしていた頃を思い出す。大晦日だけは、紅白歌合戦を終わりまで聞かせてくれる。紅白が終り「行く年、来る年」の放送が始まり、横浜港に停泊している船の汽笛がラジオから聞こえる。ああ早く帰りたいなぁー。といつになく弱気になったものだ。「唐詩選」の中にある高適の「除夜作」という漢詩が胸に迫った。
旅館寒燈獨不眠 ・旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 ・客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 ・故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 ・霜鬢(そうびん)明朝 又一年
本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ六十七歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。
これから早々と風呂に入って「紅白歌合戦」を見ながら飲む。恙なしや。そして新年を迎える
今上陛下の御代、平成三十年が皇国はもとより皆様にとりましても佳い年でありますことを心からご祈念申し上げます。新年もまた旧に倍しまして、ご指導とご鞭撻のほどを宜しくお願い致します。皇孫弥栄。
ぼやーっとしていても、あくせくしても、貧乏をしていても等しく年は明ける。家族四人、たいした病気も怪我もせずに新年を迎えられることに感謝しなければ。午前中から、自宅の最後の片付けを済ませ。愚妻と大晦日の酒の肴の買い出し。松原商店街は人で溢れていた。下町の商店街の喧騒が好きだ。活気があって生きていることを実感する。これが銀座などの高級な商店街なら、懐に幾らもない現状を嘆くかもしれないが、何といったって下町の商店街、かまぼこ二つと栗きんとんのセットが千円だ。こんなことで満たされるのだから、浪人は安上がりに出来ている。
大晦日になると、いつも網走の独房で寒さに耐えて過ごしていた頃を思い出す。大晦日だけは、紅白歌合戦を終わりまで聞かせてくれる。紅白が終り「行く年、来る年」の放送が始まり、横浜港に停泊している船の汽笛がラジオから聞こえる。ああ早く帰りたいなぁー。といつになく弱気になったものだ。「唐詩選」の中にある高適の「除夜作」という漢詩が胸に迫った。
旅館寒燈獨不眠 ・旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 ・客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 ・故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 ・霜鬢(そうびん)明朝 又一年
本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ六十七歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。
これから早々と風呂に入って「紅白歌合戦」を見ながら飲む。恙なしや。そして新年を迎える
今上陛下の御代、平成三十年が皇国はもとより皆様にとりましても佳い年でありますことを心からご祈念申し上げます。新年もまた旧に倍しまして、ご指導とご鞭撻のほどを宜しくお願い致します。皇孫弥栄。