白雲去来

蜷川正大の日々是口実

リラの花咲く頃

2019-06-28 11:05:58 | 日記
六月二十六日(水)晴れ。

札幌では、桜の花の散るのを待っているかのように、アカシア、ライラックの花が咲きれる。冬が長く、春の短い札幌で、この花のむせかえるような香りを漂わすともう初夏の気配である。とこれは我が家にある『歳時記』の受け売りである。毎年五月下旬の休日に、ライラックの並木で有名な札幌の大通公園で「ライラック祭り」が開催されるそうだが、私は一度も行ったことがない。因みに「ライラック」は英語読みで、フランス語では「リラ」と言い、フランスで「リラの咲く頃」とは、一番良い気候のことを指すそうだ。

昭和二十六年にヒットした岡本敦郎が歌った「リラの花咲く頃」と言う歌がある。「リラの花が胸に咲く今宵 ほのかな夢の香(か)に ああ思い出のあのささやき 遠くはるかに聞こえくるよ」。とても良い歌である。

またまた古い歌で恐縮だが、東海林太郎の歌で有名な「上海の街角で」と言うものがある。その一番は、「リラの花咲くキャバレーで、今宵別れる街の角。紅の月さえ瞼ににじむ。夢の四馬路が懐かしや」。というものだ。私は、上海には二度ほど行ったが、残念ながらリラの花咲く頃ではなかったので東海林太郎の歌のように今でも、季節になると上海にリラが咲くかどうかは分からない。いずれ時間があったなら、リラの花咲く頃に、上海の旧日本人租界のあった虹口や、麻薬王と言われた里見甫の住んでいた「ピアスアパート」を訪ねてみたい。もちろんホテルは、児玉誉士夫先生や川島芳子などが定宿にしていた「ブロードウェイ・マンション」(現・上海大厦)に泊まって。

夜は、おとなしく酔狂亭にて月下独酌。

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暴れん坊将軍。

2019-06-27 09:08:41 | 日記
六月二十五日(火)晴れ。

朝食は、サバの文化干し、めんたいこ、トロロコブのお吸い物。昼は抜いた。夜は、海のない所に住んでいる友人から送られたマグロ。冷凍のマグロを解凍するのにはコツがあり、私は、かなり慣れてきた。もう一品は、大好きなボロニア・ソーセージ。正直言って、スーパーで買って美味しいものに当たったことがない。やはり一番は、「二の岡ハム」のボロニア・ソーセージとプレスハム。たまに取り寄せるが、そこそこ高いのが玉に傷。マグロがツマミとあっては、お供も、思い切って頂き物の「佐藤」を開けた。ふふふ、ふふふ、と四回ぐらい頬がゆるんだ。

トランプさんは、正に暴れん坊将軍のようだ。中国との貿易摩擦、北朝鮮問題、メキシコの不法移民問題への関税恫喝、イランとの軋轢。アホな頭では、どれが正しくて間違っているのか、我が国にとって、どれが利益になるのか、良く分からん。しかし、民主党のオバマ大統領よりも、ずっと仕事をしている観がある。彼が大統領に就任した時、日米会談が行われ安倍さんが訪米したが、最初は目を合わせようともせずに、冷たい態度を取ったニュースを見て、嫌な奴だと直感した。北朝鮮問題でも、戦略的忍耐とか言って、北朝鮮のミサイル開発を増進させた。アメリカが民主党政権になると、ろくなことがない。あっ日本も同じか。

イランの問題も一つ間違えば大変なことになる。革命防衛隊という過激な組織が、先走ったことを行ったら・・・。頭に浮かぶのは、第一次世界大戦の引き金となった事件である。一九一四年六月二十八日、ユーゴスラヴィア民族主義者の青年が、サラエヴォへの視察に訪れていたオーストリア=ハンガリーの帝位継承者フランツ・フェルディナント大公を暗殺した事件のようにアメリカとイランだけの問題では済まなくなるに違いあるまい。太平の夢を覚ます革命防衛隊、たった二三発で夜も眠れず。か。

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自分では関係ないと思っても・・・。

2019-06-26 11:10:22 | 日記
六月二十四日(月)雨のち曇り。

お笑い芸人が、なにやら反社会的な人たちの宴席に事務所を通さずに出席し、報酬を貰ったとかで事務所から謹慎処分になった。とかいうニュースを見た。闇営業と聞くと何やらオドロオドロしい。私の若い頃は「内職」業界用語で(私は業界にいたことはないが)「ショクナイ」と呼んでいて、知り合いの歌手などをお店に紹介したこともあり、また反対に歌手や芸人(一流ではないが)の方から「ショクナイ」を頼まれたこともあった。おおらかな時代と言えば、それまでである。

まあ芸人のことなど、どうでも良いのだが、いわゆる「反社会勢力」と言うのは、具体的にどういった人たちや団体を指すのだろうか。こういった事件?があると、芸能人、芸能界や一般企業なども過剰反応して、ともすると場面、場面で右翼・民族派もその範疇に入れられかねないことを危惧するのである。反社会勢力と言う表現も極めてあいまいで、明確な規定もないようだ。反社会といったら、維新や革命を標榜する右翼も左翼も反社会的な団体となる。破壊防止法の指定団体だって、ある意味では反社会的な団体である。繰り返すが、社会が過剰に反応して、左右の活動家にまでその範疇に入れかねないことだ。もしもそう言うことがあったならば、徹底的に法廷で争うことも必要だと思っている。

夜は、月に一度の町内の仲良しさんたちとの食事会。九年も続いたが、色々な事情があって、今年の九月で終了するとのこと。残念ですね。

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親思ふ心にまさる親心。

2019-06-26 10:50:26 | 日記
六月二十三日(日)晴れ。

先月の十一日に自決なされた沼山光洋さんの慰霊祭が靖国会館にて行われるので東京行き。東京駅にて、志村馨、松本佳展の両君と待ち合わせて靖国神社へ。タクシーを降りたところで大熊雄次氏や矢崎泰之氏らと合流。タクシーを降りたその場所が自決現場であることを教えられて、手を合わせる。神社に参拝の後に開館へ。

会場は、人で溢れていた。大行社の石井会長はじめ、とても多くの社員が出席していて、驚いた。式は沼山さんの人柄が偲ばれるとても感動的なもので、多くの人たちが目頭を熱くしていた。沼山さんの気丈な二人のお子さんにも胸を打たれたが、皆さんにご挨拶するご母堂の姿を見た時に、私の母の姿と重なり、思わず落涙しそうになった。松陰先生の、「親思ふ心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」の歌を思い出した。沼山さんの思いは、必ず、心ある人たちによって伝えられて行くのに違いあるまい。合掌。

終了後は、有志にて、直会。最後は、松本佳展君と共にJRにて帰宅。

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中華街へ。

2019-06-25 19:00:46 | 日記
六月二十二日(土)雨。

雨の朝は、なぜか朝から、鶏のから揚げ、キャベツの千切り、金沢八景のわかめの味噌汁。昼は抜いた。夜は、中華街の招福門というお店で、飲茶の一献会。

雨のせいか、中華街は、それほどの人は出ていなかった。今日は、宮崎から上京した外山衛さんご夫妻と長女のHさんや、先生の奥様、ご子息の勇介さんご家族、門下生の最長老の岩上賢さんたちとの食事会に、愚妻とご招待された。以前予約をしておいたのだが、テーブルが別々でちょっと残念だった。先日行ったのは、このお店の二階の飲茶専門のコース。今日は、地下の、飲茶はもとより一品料理もオーダーできる席。門構えが中々なので、少し期待したが、昨年の群青忌の直会で使ったお店とそっくりな造りで、笑ってしまった。まあ味よりも、野村先生ファミリーとの人の味の方が楽しかった。

先生の奥様や、外山さんご夫妻にお礼を言って別れた。その後愚妻とサリーズバーへ転戦。一時間ほどで帰宅。

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