六月二十六日(水)晴れ。
札幌では、桜の花の散るのを待っているかのように、アカシア、ライラックの花が咲きれる。冬が長く、春の短い札幌で、この花のむせかえるような香りを漂わすともう初夏の気配である。とこれは我が家にある『歳時記』の受け売りである。毎年五月下旬の休日に、ライラックの並木で有名な札幌の大通公園で「ライラック祭り」が開催されるそうだが、私は一度も行ったことがない。因みに「ライラック」は英語読みで、フランス語では「リラ」と言い、フランスで「リラの咲く頃」とは、一番良い気候のことを指すそうだ。
昭和二十六年にヒットした岡本敦郎が歌った「リラの花咲く頃」と言う歌がある。「リラの花が胸に咲く今宵 ほのかな夢の香(か)に ああ思い出のあのささやき 遠くはるかに聞こえくるよ」。とても良い歌である。
またまた古い歌で恐縮だが、東海林太郎の歌で有名な「上海の街角で」と言うものがある。その一番は、「リラの花咲くキャバレーで、今宵別れる街の角。紅の月さえ瞼ににじむ。夢の四馬路が懐かしや」。というものだ。私は、上海には二度ほど行ったが、残念ながらリラの花咲く頃ではなかったので東海林太郎の歌のように今でも、季節になると上海にリラが咲くかどうかは分からない。いずれ時間があったなら、リラの花咲く頃に、上海の旧日本人租界のあった虹口や、麻薬王と言われた里見甫の住んでいた「ピアスアパート」を訪ねてみたい。もちろんホテルは、児玉誉士夫先生や川島芳子などが定宿にしていた「ブロードウェイ・マンション」(現・上海大厦)に泊まって。
夜は、おとなしく酔狂亭にて月下独酌。
札幌では、桜の花の散るのを待っているかのように、アカシア、ライラックの花が咲きれる。冬が長く、春の短い札幌で、この花のむせかえるような香りを漂わすともう初夏の気配である。とこれは我が家にある『歳時記』の受け売りである。毎年五月下旬の休日に、ライラックの並木で有名な札幌の大通公園で「ライラック祭り」が開催されるそうだが、私は一度も行ったことがない。因みに「ライラック」は英語読みで、フランス語では「リラ」と言い、フランスで「リラの咲く頃」とは、一番良い気候のことを指すそうだ。
昭和二十六年にヒットした岡本敦郎が歌った「リラの花咲く頃」と言う歌がある。「リラの花が胸に咲く今宵 ほのかな夢の香(か)に ああ思い出のあのささやき 遠くはるかに聞こえくるよ」。とても良い歌である。
またまた古い歌で恐縮だが、東海林太郎の歌で有名な「上海の街角で」と言うものがある。その一番は、「リラの花咲くキャバレーで、今宵別れる街の角。紅の月さえ瞼ににじむ。夢の四馬路が懐かしや」。というものだ。私は、上海には二度ほど行ったが、残念ながらリラの花咲く頃ではなかったので東海林太郎の歌のように今でも、季節になると上海にリラが咲くかどうかは分からない。いずれ時間があったなら、リラの花咲く頃に、上海の旧日本人租界のあった虹口や、麻薬王と言われた里見甫の住んでいた「ピアスアパート」を訪ねてみたい。もちろんホテルは、児玉誉士夫先生や川島芳子などが定宿にしていた「ブロードウェイ・マンション」(現・上海大厦)に泊まって。
夜は、おとなしく酔狂亭にて月下独酌。