12月31日(日)雨のち晴れ。
昨日は、東京で生活している下の子供が正月休みで家に来る。久しぶりに家族が皆揃って「オアジ」で夕食。仲良しのカメ&アコちゃん夫妻がいて話が弾む。浪人生活をしていても、生きてさえいれば、正月を迎えられる。そんなことだけでありがたいと思い、感謝している。
北海道にいたのはもう40年近くも前のこと。以来、大晦日になると中国の詩人である高適の「除夜作」という漢詩が必ず浮かぶ。
旅館寒燈獨不眠 旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 霜鬢(そうびん)明朝 又一年
大晦日の夜に旅館の寒々とした灯りの下、眠らずにいる。旅人の心に、どうしたことだろう…痛ましい気持がこみ上げてくる。この夜、千里離れた故郷のことを思う。明日の朝はもう新しい年だ。この鬢の白髪もまた年を重ねるのだなぁ…。本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ74歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。
早々と風呂に入って、六時前に家族そろって夕食。「年越しそば」を食しつつ、珍しく「紅白」を見る。新年が皇国はもとより、皆さんにとりまして佳い年でありますように。一年間本当にお世話になりました。※お世話になっている方から頂いた玄関飾り。日の丸と旭日旗がとてもいい。