十年ほど前、林道を歩いていたら、デージーのような小型のキクが咲いていましたが、
初見なので名前が判らず、写真だけ撮って下山しました。
後で調べたら、アズマギクというキク科の野草でした。
山の草原などに咲く小型のキクで、他の草木の陰になるのを嫌うため、野芝の
草地や伐採地の林道などに自生するとのこと。
その当時の林道沿いは杉の植林地でしたが、丈の低い若杉でしたから、十分な
陽射しが得られていたわけで . . . 本文を読む
花渕山の登山道脇に咲いていた、ウラジロヨウラクの釣鐘形の花です。サラサドウダンと違って樹高1~2mの小さな木ですから、花に近寄って撮れますが、ごく稀にしか咲いていません。それに樹林帯の中では陽射しが少ないので、花数が少なく、花色も淡いですね。ただ、花や葉に爽やかな香りがあって、傍に行くと判りますから、見つけやすいですね。他の木々が少ない岩山や、高山の潅木帯ではより多く見られるようです。そんな場所で . . . 本文を読む
大柴山から花渕山にかけての主稜線は、なだらかなブナ林になっていて、登山道も
上り下りがゆるやかですから、ゆっくり樹林や下草を観察できます。
登山道脇に、丈の低い常緑広葉樹樹が茂っていて、よく見ると南三陸町辺りで
目にするミヤマシキミにそっくりです。
白い花を付けた株も散見され、花もミヤマシキミにそっくりです。
ただ、ミヤマシキミは1~1.5mほどの株立ちになりますが、これは茎が立ち上がらずに、
倒 . . . 本文を読む
花渕山の登山道でツルシキミの写真を撮っていると、すぐ脇にスギの小苗のような
草が生えていて、周囲を探すと七本ほどありました。
よく観察すると、葉の作りがヒカゲノカズラに似ていますから、羊歯植物でしょう。
その後も道の両側を探しながら歩きましたが、他に二箇所で五六本ずつの自生を
確認しただけなので、かなり希少な羊歯と思われます。
二枚 . . . 本文を読む
花渕山の標高800m辺りの、ブナの森で見かけたギンリョウソウです。
ギンリョウソウは光合成を行わないため、葉緑素を全く持っておらず、茎も花も
鱗片状に退化した葉も、全てが真っ白です。
普通の植物は発芽し、葉を茂らせ、光合成で養分を得ています。
それから花を咲かせて種子を実らせますから、数ヶ月間地上に姿を現しています。
ところが、ギンリョウソウは全ての養分を土中の菌類から得ていますから、地上に現れて . . . 本文を読む