My Favorite Things

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寝ている月、立っている月

2006年03月31日 23時57分00秒 | 

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先日、トルコ~リビアにかけて皆既日食を見せた月が、夕方の西空に細い姿を見せました。
月齢2を過ぎた、三日月1日前の細い月です。
タイトルの『寝ている月、立っている月』の意味、わかりますか? 月も太陽も季節によって、空に描く軌道が変わります。
太陽ならば夏至の頃は、天高く頭上に近い位置まで昇ります。
逆に冬至の頃は、南の空であまり高くないところまでしか昇りません。
同じことが、月にもあてはまります。
ただし、月の場合は太陽によって輝いているため、太陽に向いている部分が輝きます。
春の夕暮れは、月は夏の太陽のように空高い位置から沈みます。
となると、すでに沈んでいる太陽は、真下のほうから月を照らします。
写真のように、下側が輝きます。
これに対して、夏の夕暮れは、冬の太陽のように低い角度で沈んでいきます。
春と違い、このときは月の横側を照らすようになります。 この違いを、子供が表現したのが『寝ている月と、立っている月』です。
普段、何も気にせずに見ていると気付かないのですが、視点が変わると発想も変わります。 面白いですね。